制作・出演 : 山田武彦
鳥の歌鳥の歌
21歳のチェリストのデビュー・アルバムは、誰もが耳にしたことのある美しいメロディ集となった。低音のやわらかく包み込むような響きから、高音の艶やかでしっとりとした抒情を漂わせる音色が、何と心地よいことだろうか。清流に咲く花のように瑞々しい。
ノスタルジア〜ヨイトマケの唄〜ノスタルジア〜ヨイトマケの唄〜
郷愁が甘さを超え、怒りや諦め、悲しみに通じるのが“今”という時代なのかもしれない。そう思わされてしまう曲と歌唱だ。後半で聴ける、彼の“カウンター・テナー”でない歌も、さすがと言うほかない。(5)や(8)では、心が泣いたよ、本当に。思わず沢知恵を連想。★