音楽むすび | 制作・出演 : 徳永二男

スウィトナーは日本の聴衆にとって非常に近しい存在である。NHK響との公演は多くの人が耳にしただろうが、これをあらためて聴くと、しっかりとした構成だったのだと納得。真摯な態度での演奏を耳にすると、団員はこの指揮者を本当に愛していたのだと感じた。

サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーによるアルバム。念願の室内楽コンサートが初めて行なわれた第4回フェスティバルで演奏された曲目を別途録音。室内楽的らしい緻密さとスケール感とをあわせ持った演奏を披露している。

NHKの人気番組『名曲アルバム』から厳選されたヴァイオリンとチェロの名曲集。ヴァイオリンとチェロ、それぞれの魅力がたっぷりと詰まった内容になっており、一流の邦人演奏家による演奏も文句なしだ。

日本のちょっと古い曲が流行っててうさん臭いが、伊福部氏の場合は素直に受け入れたくなるから不思議。評論家の軽い言葉とは裏腹に、氏の飾らない解説からもその音楽からも、時代のリアリティとバイタリティがずっしりと伝わってくるからだ。