制作・出演 : 愛内里菜
2010年7月の10周年記念バースデー・ライヴを翌日に控えたファンクラブ・イベントで突然引退を発表した彼女の、思いを詰め込んだラスト・アルバム。10年の活動を振り返って、思い出と新たな決意を感じさせるメッセージ性の強い歌詞が並んだ。伸びやかな高音と卓越したポップ・センスが凝縮された秀作。
2010年7月末に年内で引退すると発表した彼女。そう聞いてからこの2010年第1弾シングルとなったミディアム・バラードを聴くと、何だか感慨深くなる。花火をモチーフとしながら別れを綴ったその詩に、彼女の心情が描かれているのか……。しっとりとした歌声を聴きながら、いろいろと思いめぐらしてしまう一曲だ。
音楽活動10年間を経て、これまでの楽曲の中からタイトルに“色”を表わした17曲を選び、リマスタリングした企画アルバム。ブラック、グレイから始まりレインボー、ピンク、グリーン、イエローと華やかさを増していく構成で、タイトなビートを中心に愛内の七色のヴォーカルが弾けている。
音楽活動10周年を記念したベスト・アルバム。デビュー曲からの全シングル36曲をデジタル・リマスタリング、3枚組CDとして収めた豪華盤である。しっとりしたバラードから軽快なポップスまで歌いこなす彼女の多彩な表現力にはあらためて脱帽。時代の流れを振り返りながら聴いても楽しい。
31枚目のシングルは、「START」以来約5年ぶりの『名探偵コナン』のオープニング・テーマ。バウンス16ビートのミディアム・ナンバーで、ドラマティックに盛り上がるサビが心地よい。見えない力を大切にしていこうという思いを歌った歌詞が、コナンと蘭のそれぞれの思いにも通じている。
音楽活動10年目を迎えた愛内里菜の、10周年イヤーの次の展開となるのが、この両A面シングル。人にはそれぞれの生き方があると応援する「STORY」、夏の恋物語の過去から現在、そして未来を歌う「SUMMER LIGHT」。どちらも聴いていると元気が出てくる夏らしい曲。
デビュー10周年を迎えて“ありがとう三部作”としてリリースされた3枚のシングルなどを含んだ7枚目のアルバム。ダンサブルなアップ・テンポのナンバーから極上のバラードまで、愛くるしい歌声ときらびやかなサウンドに包まれた楽曲はどれも絶品だ。
“ありがとう三部作”の完結シングル。「アイノコトバ」は、ドラマティックなメロディが印象的なラブ・バラード。ひたむきな女のコの胸の内をシンプルに描写した歌詞は自身が手がけたもので、真の情愛を称えるメッセージにホロリ。ポピュラリティ満点の「カラフル」は、愛内節全開のはつらつポップ・ソング。
28枚目となる両A面シングル。「Friend」は友達の大切さと感謝を綴ったミディアム・スロー・バラード。「素顔のまま」は自分らしく生きたいと願う気持ちを込めたギター・ロック・チューン。どちらも愛内の明るさを活かした、ギザ・サウンドらしい爽やかなナンバーとなっている。
愛内里菜の2008年12月発表の両A面シングル。友情の大切さを歌った「Friend」、人生の葛藤と突破口を見つけていく様をロック・サウンドに乗せて表現した「素顔のまま」。女性の気持ちをまっすぐに表現した作品だ。
27枚目のシングル。愛内里菜というと、超ハイ・トーンでダンス・ビートというイメージが強いが、今回は比較的低めのキーでロック的なアプローチをしている。別れ行く人への感謝と哀惜の気持ちを素直に綴った自作詞と曲のイメージがよくマッチしている。
愛内里菜の約2年ぶりとなるオリジナル・フル・アルバム。日本テレビ『汐留☆イベント部』のテーマ・ソングに起用されたタイトル・ナンバーをはじめ、いっそう情感豊かになった歌声が響きわたっている。
26枚目のシングルはピアノやストリングス、ウインド・チャイムを採り入れたサウンドに、彼女のスウィートなヴォーカルが響くバラード。歌詞には“側にいる時も一人の時もあなたを信じたい”という、まっすぐな女性の気持ちが綴られている。
25枚目のシングルは、眠れぬ夜にこみ上げる想いを歌うバラード。ヴォーカルを抑え気味にしたぶん、過剰さが削ぎ落とされてリアルな恋心が伝わってくる。「PARTY TIME PARTY UP」は一転し、賑やかな夜を彩るスピーディなアゲアゲ・チューン。異なる二つの夜の場面を歌い分ける、圧倒的な歌唱力に脱帽。
通算24枚目となるシングルは、忙しい毎日の中でも好きな人を大切にしたい、という女心をミントの香りになぞらえたアップ・チューン。ワクワクするリズムと爽快感あふれるトラックが、夏の恋を盛り上げてくれる。
大阪を拠点にアクティヴな活動を続けるキュートな歌姫、愛内里菜。オリジナル・アルバムとしては通算5枚目。ダンス・トラックが中心だが、やはりポイントは彼女の芯の強さを感じさせる伸びやかな声。言葉を大切に歌っているので、メッセージが素直に伝わる。