制作・出演 : 愛内里菜
これまでリリースされたシングルから、12曲をセレクトした愛内里菜のシングル・コレクション。収録曲のほとんどがテレビやCMとのタイアップ曲としてオンエアされた話題曲ばかり。
ダイナミックな盛り上がりを見せるバラード。この手のモノを若い人が歌うと白けてしまうものだが、音域をしっかり守って至極丁寧に歌いこまれており、等身大のバラードに見事昇華している。つまり、技量がしっかりしていると考えさせられる納得の曲だ。
サード・アルバム。既発シングル5曲+最新シングルの別ヴァージョン収録とヒット・ポテンシャル満点の構成だが、じっくり聴いてみると、イメージよりは落ち着いた世界を持ったシンガーであることに気づく。秋から冬にかけて、夜じっくりと聴きたい作品。
スピーディな4つ打ちビートと激しく歪んだギター・サウンドが強いドライブ感をもたらす表題曲、美しい陰影をたたえたデジタル・ダンス・ナンバー「CODE CRUSH」、少女っぽいイメージのヴォーカルがかわいいバラード「Ruby stars」を収録した、14枚目のマキシ・シングル
DJやサウンド・プロデューサーからなる不定形ユニット、Cool City Productionによる愛内里菜のノンストップ・リミックス。狙いは本格的なクラブ・サウンドと家庭向けクラブ系ポップスの中間だそうです。元ネタの料理の仕方は単純なフロア対応ではなく、かなり多彩です。
確かにアイドル的な印象の強い歌声だが、なんとも気持ちいい歌い方なのである。それをパワフルに打ち出したのが、日本テレビ系『THE BASEBALL 2003』のイメージ・ソング(1)。(2)ではせつなさを漂わせているが、やはりどこまでもパワーで押してほしいと思ってしまうのである。
チャート上位常連者となった愛内里菜の12枚目のシングル。透明で高音な声を生かした、ドラマティックなミディアム・バラードに仕上がっている。テレビ朝日系アニメ『釣りバカ日誌』エンディング・テーマ曲。
痛みを省みることなく、まっすぐに人を愛することの大切さを綴った歌詞は、彼女自身の手によるもの。どこか無機質なイメージを思い浮かべるデジタル・サウンドとどこまでも叙情的に盛り上がっていくメロディのコントラストも印象的だ。カップリングはラブリーなクリスマス・ソング。
10枚目のシングルはダンサブルでありつつ、じっくりと聴かせる楽曲と、セカンド・アルバム『POWER OF WORDS』に収録されたバラードを両A面として並べ、しっとりと落ち着いた雰囲気を見せている。カップリングはR&Bスタイル寄りのポップ・チューン。
彼女が“あゆ”になりきれなかった理由は、聴く者とともに感じてこそ生まれる共感という感情を、一方的に提供することを拒んだから。でも音楽を愛する女のコとして、それは正解だったかもしれない。言霊の強さと少女の愛らしさを、巧みにポップスへ変化させたアルバム。
アニメ『名探偵コナン』の主題歌として流れている愛内里菜の9枚目のシングルは軽いユーロ歌謡。作詞は本人、作曲は川島だりあ。“次世代のカリスマ歌姫”なんて言われてますが、ケーキ・バイキングで38個食破したという彼女の資質はもっと庶民的だと思う。
2002年第一弾シングル。彼女の透き通るような声を大切にしたパワー・バラード。サビに向かってドラマティックに盛り上がり、彼女の歌声はどこまでも突き抜けていく。カップリングも含めて作詞は彼女が手掛け、愛の喜びと迷いを言葉に託す。