制作・出演 : 日本フィルハーモニー交響楽団
水墨画家・王子江のジャケットに心がなごむ、子供に向けたクラシック名曲集。監修の有馬礼子による解説はルビ付き、両親向けの手引きまでついた親切さだ。録音は古めだが、音質は上々。何よりも音が微笑んでいるのが嬉しい。懐かしい巨匠たちの名演盤としてもお勧め。★
日本人として初めてショパン・コンクール入賞などを果たしながら、膠原病のために36歳で引退し、96年に64歳で亡くなった彼女。覇気のある瑞々しい彼女のピアノは、将来の大器を思わせるもの。オーケストラに傷は多いものの、これはまさに幻の名演と言っていいだろう。
指揮者に理性派と情緒派があるなら、コバケンは間違いなく後者だが、その一方で彼にはシャイな側面があって、それが過度な没入や暴走を食い止める。2005年のライヴは、情と理が高次元でバランスした名演。コバケン自身にとっても最高の瞬間だった。
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キングレコード株式会社すっかりおなじみとなった、折々の“旬の素材”を集めたCMクラシック・ベスト。今回は映画音楽が多めで、甘口な仕上がりを楽しめます。なかなかに野心的&ユニークな音源セレクトはいつもどおり。今回の驚きはペギー葉山の登場([1](8))……って、いいんですか、これ?
日本フィルの映画音楽シリーズに続く、世界の抒情歌集。日本はもとより、欧米、ロシアまでを網羅。指揮を担当している南安雄がこの録音のために編曲し、オーケストラ・サウンドを心ゆくまで味わえる。
日本フィルの映画音楽シリーズに続く、世界の抒情歌集。日本はもとより、欧米、ロシアまでを網羅。指揮を担当している南安雄がこの録音のために編曲し、オーケストラ・サウンドを心ゆくまで味わえる。
映画のサントラ録音時のオリジナル譜面を用いてレコーディングする、という人気シリーズ。今回はバーンスタインやゴールドスミス、ヤングらの名曲の数々を演奏。安手のイージー・リスニングに陥らず、日本フィルが時に優美に、時に雄大に、一級品の演奏で魅了する。
映画と切り離して演奏だけで聴いても、テクスチュアからオーケストレーションまで見事な造りであるのにあらためて驚かされる。本盤にはミュージカルやラブ・ストーリーものの計16曲を収録。サントラ未使用の『南太平洋』や『王様と私』もあり飽くことがない。
日本フィルが進めている映画音楽集の第6弾。今回はアクション・サスペンス系というハード路線。サントラのオリジナル・スコア使用というのも嬉しい。演奏は多少の粗さがあるものの、ブラスと打楽器の炸裂が快感を呼ぶ。
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キングレコード株式会社今は亡き映画音楽の巨匠に捧げられた作品。「パピヨン」「風とライオン」をはじめ、彼の名曲が日本フィルによって、それもオリジナル・スコアで演奏される。通して聴くと、彼の、ニュアンス豊かでスケール大きな音世界は、クラシックの影響も大きかったのだ、と納得。