制作・出演 : 日野皓正
寂光寂光
独自の世界をアピールするシュールな作品。フリー・ジャズ全盛時代にも変わらなかった日野の先進性を100%押し出した演奏には、「勝手に変わっていったのはお前らだろう」と聴き手に投げかける日野のメッセージが込められているような気がする。「ラヴァ・ダンス」にその真骨頂がある。★
タローズ・ムードタローズ・ムード
73年にミュンヘンのジャズ・クラブ、ドミシルに出演した時のライヴ録音。今回のCD化では未発表だった「星影のステラ」「サイクル・サークル」「ララバイ」の3曲(約28分)が追加されていて、その点がなんといっても一番のポイント。フリー寄りのシリアスな演奏。
クリムゾンクリムゾン
日野皓正のレギュラー・クインテットによるオリジナル・アルバム。ジョビンの(1)、オーネットの(3)などのスタンダードとオリジナル曲を収録。日野が時間をかけて作り上げたバンド・サウンドの集大成的な作品として捉えることができる。濃厚なジャズの香りがある。