制作・出演 : 日野皓正
ナウ・アンド・オールウェイズナウ・アンド・オールウェイズ
2007年の新録5曲に過去のアルバムからの6曲を追加した変型のベスト・アルバム。新録は大石学、井上陽介、東原力哉との共演。アルバムとしての統一感もあるし、チャリートの一番いいところを抽出した内容なので、悪かろうはずはない。彼女の過去と現在がここに……。
マイ・フェイヴァリット・シングスマイ・フェイヴァリット・シングス
デビュー作を上回る出来。正攻法でじっくり歌いきる力量に圧倒される。ハンク・ジョーンズはさすが。オマー・ハキムのシャープなドラミングも鮮やか。日野皓正も2曲にゲスト参加している。SA-CDハイブリッド盤による、音質の素晴らしさも特筆もの。
タローズ・ムードタローズ・ムード
73年にミュンヘンのジャズ・クラブ、ドミシルに出演した時のライヴ録音。今回のCD化では未発表だった「星影のステラ」「サイクル・サークル」「ララバイ」の3曲(約28分)が追加されていて、その点がなんといっても一番のポイント。フリー寄りのシリアスな演奏。
クリムゾンクリムゾン
日野皓正のレギュラー・クインテットによるオリジナル・アルバム。ジョビンの(1)、オーネットの(3)などのスタンダードとオリジナル曲を収録。日野が時間をかけて作り上げたバンド・サウンドの集大成的な作品として捉えることができる。濃厚なジャズの香りがある。
ドラゴン 〜龍〜ドラゴン 〜龍〜
李廷植(イ・ジョンシク)を擁して上海録音を敢行した日野皓正の三管バンド。多田誠司と日野と李はとにかく出音が抜群。金澤英明+井上功一のリズム・セクションも日本人離れしており、これは世界クオリティだ。伝統的ななかに新しさを感じる、現代正統派ジャズ。