制作・出演 : 村治奏一
◆村治自身、初めての取り組みとなる今回のベストアルバムは、ファンの皆様と一緒に周年ならではの特別感を味わいたいという村治佳織の想いで実現。 ◆ファン投票の結果に基づいて、1位〜14位までの人気楽曲14曲をランキング順に収録。 さらに、弟の村治奏一とのデュオで、シューベルト「セレナーデ」、ピアソラ「リベルタンゴ」2曲の新録音を収録。 ◆商品に封入されるブックレットには、“今”の村治佳織の様々な表情がうかがえる最新写真も満載され、両面ジャケット仕様となる予定。
ギターを弾いてきてよかった・・・故郷に思いをはせて、ギターで綴る旅のアルバム。 2011年発売の『プレリュード』(UCCD-9806,UCCD-1305)以来5年ぶりの新録音となるオリジナル・アルバム。 2013年の休養宣言後、少しずつ活動を再開していた村治佳織は、2016年4月27日、東京・紀尾井ホールで天皇皇后陛下ご臨席のもと 行われた「難民を助ける会 3.11被災者のためのチャリティ・コンサート」に出演しました。 このアルバムは、このコンサートがきっかけで企画されたもので、当日村治佳織が演奏したすべての作品と、 《花は咲く》ギター・ソロ・バージョンを収録しています。 《バガモヨ》《島の記憶》は、村治佳織がこれまでに訪れた土地の印象を自らギター曲にしたためたオリジナル曲。 また、まだ見ぬ憧れの地イスタンブールに思いをはせたギターの名作《コユンババ》や、たびたび訪れている福島への思いを込めた 《花は咲く》、自らのルーツ「日本」の美しい抒情歌をメドレーにしたギター・デュオ作品《ラプソディ・ジャパン》を収録。 《ラプソディ・ジャパン》ではコンサート同様、弟の村治奏一がデュオの相手を務め、息の合ったアンサンブルを聴かせてくれます。 さらに、アメリカの詩人グロッショルツの詩集『こどもの時間』にインスピレーションを得て書き下したオリジナル曲も2曲初収録。 生まれ故郷の「ふるさと」と、演奏家としての「ふるさと」=「ステージ、アルバム」を重ね合わせ、自らの音楽を見つめ直してきた 村治佳織の、新境地を感じることができる一枚です。本人稼働テレビ・プロモーション実施予定。 <収録内容> 01-7. 藤井眞吾:ラプソディー・ジャパン 08. 菅野よう子/小関佳宏編:花は咲く 09. 村治佳織:島の記憶〜五島列島にて〜 10-13.ドメニコーニ:《コユンババ》 作品19 14. 村治佳織:一輪のスノードロップ 15. 村治佳織:雨を見つける 16. 村治佳織:バガモヨ〜タンザニアにて〜 17. マイヤーズ:カヴァティーナ 村治佳織(ギター)村治奏一(ギター)(1-7、17) 録音:2016年8月 松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)
発売元
キングレコード株式会社ギター界で異彩を放つ、村治奏一初のギター・コンチェルト集 村治奏一自らの選曲による、アランフェス協奏曲をめぐる、4つの作品。長年温めてきた、ギター・コンチェルトの世界観をこの1枚に凝縮。 >>今作について語る…<<
“歌”に満ちあふれたアルバム。ロマンティックで密度の濃い演奏で、村治奏一の音楽的成長を感じさせる。「オーバー・ザ・レインボー」「エストレリータ」「カヴァティーナ」など、ギター・ファンだけでなく、広く楽しめる内容になっている。
これまでの4枚のアルバムからのベスト盤。表題作品をはじめ抜群のノリのよさも嬉しいが、すべての曲で多彩かつ高度なテクニックが連発されているのに驚かされる。「A列車」や「フォーコ」での特殊奏法や、「ラメントス・ド・モロ」の細かい音の連なりなどは特に素晴らしい。
アメリカで学びながら独自の方向性を探っている彼。クラシックのベースを外すことなく、最大限にジャズを取り込んだのが今回のアルバム。ごく自然にジャズの語法を身に付けてしまったようで、どこにもよどみがない。クラシック・ギターの多様性も感じさせてくれる秀演。
静かで落ち着いたギターの響き。弾き手の年齢も国籍も超えたところでの音の連なりが音楽を形成していくまでが、空気のなかで舞い踊る何かが目に見えるように、ひとときのイリュージョンを形作る。楽器も演奏者もお互いの存在を意識させない空間の美質。
ギター界のスター、村治佳織の弟で、現在マンハッタン音楽院に在学中の俊英。姉とはまったく違う方向性を持った、男の子っぽい音楽を聴かせてくれるフレッシュな才能だ。まだまだ粗削りだが、それさえ魅力。自然で伸びやかなその音楽性の大いなる成長を願いたい。