制作・出演 : 村田和人
シティ・ブリーズ系男性シンガー・ソングライターによる13年ぶりのアルバム。デビュー前の70年代後半から80年代初頭に書かれた未発表曲を新たに録音する、30年前の彼自身を見つめ直すという企画が、結果として彼自身の個性をくっきりと浮かび上がらせている。
日本の一流ミュージシャンによる“心にやさしい音楽”をテーマにしたアダルト・コンテンポラリー・ポップスの名盤。水をテーマにした本作では、透明感あふれる“心にやさしい”サウンドが聴き手をそっと癒してくれる。ポエティックな彩のヴォーカルも魅力的。
山下達郎プロデュース、アレンジ曲を含む村田和人のコンプリート・シングル・コレクション。さらにアルバム未収録曲などボーナス・トラックを追加収録。耳に心地よい大人のサウンドがよみがえる。
ムーン・レーベル時代のベスト・トラック集。19曲中、9曲で山下達郎が編曲者としてクレジットされ、あらためて両者の関係が浮き彫りにされる。同レーベル移籍後の、村田の活動にフラストレーションを感じていたファンには必須のアルバム。
ヴォーカリスト・村田和人の実力は、こんなもんじゃないはずだと言いたくなるが、その一方でやっぱり村田和人のヴォーカルには色気があると納得させられる。輝くような若さに影がさしはじめた男の物語が、やはり彼にはピッタリはまるようだ。
やっと村田和人が帰ってきた。長い寄り道だった。デビュー・アルバム『また明日』で見せた輝きをとり戻してくれた。20代の大人になろうとする男の青春との別れの歌が、村田のヴォーカルに見事にはまっている。詞の安藤芳彦とのコンビならではの歌。
ウエスト・コースト・ロックをその音楽的バック・ボーンにしている村田和人の全アルバムがCD化された。時代はN.Yに動いているときに、『また明日』のウェスト・コースト・サウンドでデビューしている。第2作目の『ひとかけらの夏』は、村田の代表作といえるアルバムで、青春の日々を歌った秀作ぞろい。次の『マイ・クルー』では、平均点以上をとっているのに伸び悩んでしまう。