制作・出演 : 森山良子
クラシックの曲とBEGINの曲がドッキング。クラシック側の原曲イメージをかなりはっきりと残した上にBEGINの旋律を乗せるスタイルだが、ポップ・ピアノの勘どころもうまく押さえた演奏なので、違和感なく楽しく聴ける。両方の原曲を知っていれば楽しさ倍増。
歌の背景に季節を感じさせる、世代を超えたJ-POPの名曲カヴァー・アルバム。森山ワールドへと引き込んで歌を再構築し、歌っていく。彼女の凛とした歌声が歌詞の世界に新たなリアリティをもたらし、そこで醸しだされた情感に切なくなり胸が痛くなる。
2004年の『あなたが好きで』で制作した作品を再録。かつての恋人同士が30年ぶりに新宿のデパ地下で偶然再会する物語で、語りと歌による構成は、まるで一人芝居を観ているような錯覚を聴き手に与える。切なさ、面映さなど、さまざまな感情が浮かび上がってくる。
2006年に活動40周年を迎えた、森山良子の軌跡を辿るベスト・アルバム。デビュー曲「この広い野原いっぱい」やヒット曲「涙そうそう」、さらにはジャズ、韓流ソングのカヴァーまでを2枚に凝縮した、ファン必携の作品だ。
第2の全盛期を迎えているディーヴァ、森山良子のアルバムは韓国ドラマ&映画のヒット曲集。(1)(8)(10)など、よく知られたメロディが、あの艶やかな歌声で解釈されていく。自作の(14)も韓国語で披露。何を歌っても森山良子の世界が広がる。
つくづく、歌手とは“依代(よりしろ)”なのだ。歌の背後にある(あるいは、実はない)さまざまなものが彼の歌唱から浮かび上がってくる瞬間を、どう録音という手段ですくい取るか。その試行錯誤が生んだ、驚くべき密度と、いくつもの得難い瞬間。(1)(3)(11)はスペシャル級。★
2004年の紅白歌合戦で印象的なパフォーマンスを見せた森山の、その時に歌った曲を表題作としたアルバム。歌の世界も彼女の歌唱にも非常に普遍的なものがあり、時代や流行を超えたよさというのはこういうものなんだなあと、しみじみ感じさせてくれる。
81〜82年に巨匠ゴードン・ジェンキンスと共にNYとLAで録音したゴージャスな2枚のアルバムを1枚のCDに収録。『ザ・クリスマス・アルバム』はニューヨーク・フィルハーモニックとの共演盤。
「さとうきび畑」「涙そうそう」など彼女の代表曲を中心に、2001年以降の楽曲から自身でセレクトしたベスト・アルバム。USツアーでも披露されたジャズ・シンガーとしての実力を堪能できる。
歌手生活37年を迎えた森山良子のレパートリーを集大成した待望のベスト盤。デビュー・ヒット「この広い野原いっぱい」から最新ビッグ・ヒット「さとうきび畑」「涙そうそう」までを完璧に網羅。
フィリップス・レコード時代の音源から、“風”にまつわる楽曲を集めたコンピレーション盤。吉田拓郎作曲の名作「歌ってよ夕陽の歌を」や「悲しき天使」の名カヴァーなど懐かしい歌声がぎっしり。話題となった「さとうきび畑」は、初録音の1969年ヴァージョンを収録。