制作・出演 : 沖仁
2014年5月に母になり、音楽表現に深まりを見せるヴァイオリニスト宮本笑里のデビュー10周年アルバムです。 今作では自身初となるセルフ・プロデュースを手がけ、前作「birth」で評価された表現力や音色をさらに研ぎ澄まし、 「アーティスト」宮本笑里を確立するアイテムを制作。 アルバム・タイトル「amour」(読み:アムール)は、宮本自身が10年の魂の音楽活動を振り返り、 プライベートでも結婚・出産を経て、心に去来した言葉を一言で表現したものとなっています。 この10年間でご縁を得た豪華ゲスト陣との共演が実現。民放各種音楽番組共演で仲の良い May J.や世界的フラメンコギタリスト沖仁との密度の濃いコラボレーションに加え、デビュー以来の音楽ブレーンとして 親交の深い大島ミチル、武部聡志、鳥山雄司、中島ノブユキ、羽毛田丈史・船山基紀の書き下ろし新曲や編曲など、 これまでにない絢爛な楽曲が満載となっています。また、デビュー10周年を記念して、宮本笑里にレコーディングしてほしいJ-POPの 名曲を大募集するキャンペーン「#宮本笑里にカバーしてほしいJPOP」を実施。 80,000票を超える投票を得て決定した「やさしさで溢れるように」も収録しています。 <収録内容> 01.flower 作曲:宮本笑里 編曲:吉田翔平 02.風笛(Orchestra version) 作曲・編曲:大島ミチル 03.My Heart Will Go On featuring May J. 作詞・作曲:ウィル・ジェニングス / ジェームズ・ホーナー 編曲:羽毛田丈史 04.Grain of the light 作曲・編曲:鳥山雄司 05.You Raise Me Up 作詞・作曲:ブレンダン・グラハム / ロルフ・ラヴランド 編曲:武部聡志 06.やさしさで溢れるように 作詞:小倉しんこう/亀田誠治 作曲:小倉しんこう 編曲:eji 07.HA・RE 作曲・編曲:TATOO 08.シェルブールの雨傘 作曲:ミシェル・ルグラン 編曲:船山基紀 09.マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲 作曲:ピエトロ・マスカーニ 監修:林美智子 10.ヴィヴァルディ:冬 featuring沖仁 作曲:アントニオ・ヴィヴァルディ 編曲:吉田翔平 11.辿り着く場所 作曲・編曲:中島ノブユキ 12.虹色の夢へ 作曲・編曲:大島ミチル
独学でのギター修行からカナダでのクラシック・ギター習得、そして3年半のスペイン生活……2000年に帰国した沖仁は、フラメンコ・ギターを自分のものとしていた。それから10年、フラメンコのなかに自らのオリジンを発信し続けてきた彼の軌跡が、さまざまなTVテーマなどを通じて熱く響く。
NHK大河ドラマ『風林火山〜紀行』テーマ曲やキマグレンらとのコラボレーションなど、幅広い活動で注目を浴びるフラメンコ・ギタリストの6作目。デビュー10周年記念の本作は、クラシック・メドレーや大編成のストリングスとの共演でバラードを聴かせるなど、新たなアプローチで楽しませてくれる。
青山テルマとのコラボで一気に有名となったSoulJaの新機軸はフラメンコ。アーティスティックな部分と流行り歌としての下世話さが見事に共存している。一星は元Jリーガーでヴォーカリスト、沖仁はアルバムを3枚リリースしているフラメンコ・ギタリスト。★
沖が経験したスペインでの生活や演奏活動。それにスペインの象徴であるギターとフラメンコ。日本人ならそれらをことさら売り物にしそうなものだが、沖は自分の身体の中に溶け込んでいるかのように、あくまで自然な音楽を紡ぐ。このさりげなさが麗しい。
2005年6月5日、スパイラルホールでのライヴ音源。1曲目は超絶技巧のフラメンコ・ギターが鮮烈。2曲目は陰影に富んだ演奏が表現者としての優秀さを伝える。ゲストの畠山美由紀が歌う5曲目をはじめフラメンコにとらわれない音世界を提示する曲も多い。メンバーがソロを応酬する9曲目が熱い。
エレキ〜クラシックを経てフラメンコ・ギターへとたどり着いた沖仁。彼にしか奏でられないだろう、どこまでも情熱的でありながら微かに湿り気を帯びたポップ感いっぱいのサウンド。この微妙な心地よさは、そのギター遍歴の終着点か、はたまた通過点なのか。
注目の若手フラメンコ・ギタリストの2作目。本場に近づこう、ではなく、独自の美学を発展させていこうとする姿勢が好ましい。打ち込みを用いている曲もあったり、フラメンコの本質を内包しながら、その伝統性と同居する今日性が楽しく、爽やかな印象を残す。