制作・出演 : 沢田研二
ジュリーこと沢田研二の還暦を記念して開催された、2008年12月の東京ドーム公演の模様を収録した6枚組。タイガース時代のナンバーから最新曲まで、年齢を重ねてなお輝きを増し続けるジュリーの魅力が詰まったメモリアル盤だ。
61歳になっても我らがジュリーは変わらない。近年のパートナーである白井良明がアレンジ&ギターでサポート、ジュリーらしいカッコいいロックを聴かせてくれる。衰えを知らぬ歌声を聴くと、UKにストーンズがいるなら日本にはジュリーがいるぜ!と叫びたくなる。
ポリドール時代のシングル曲を全網羅した、素晴らしすぎるベスト盤。86年に出たものの再発だが、価格も安くなったし、SHM-CDなので音もグッとよくなった。聴き進んでいくうちに、ジュリーこそ昭和歌謡の金字塔だったことを確信する。安井かずみが作ろうとした“カッコいい男にダメダメな弱さを纏わせる”スタイルなど非常に興味深いし、サウンド的にもストレート/変化球なんでもありで、自由な時代だったことが偲ばれる。当時のレコーディング・システムでしか出しようのない音質に浸るのも、また一興。★
大野克夫・岸部一徳ら旧知も参加した45作目のアルバム。「ROCK'N ROLL MARCH」の、打ち込みのリズムに雄々しいコーラスが交差するサウンドと、熟練の余裕と緊張感で聴き手を一気に引き込むセンスに脱帽。9、11曲目の弾き語り系バラードもいいが、関西弁で歌う「TOMO=DACHI」のようなロックがやはり様になる。
ポリドール時代のヒット曲を収録したベスト盤『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』シリーズの1枚。1979年に発表された本作はソロ2ndシングルから26thの「カサブランカ・ダンディ」までをピックアップ。
81年に発表されたヒット・ベスト・シリーズの第2弾。『OH! ギャル』から『ス・ト・リ・ッ・パー』までのバンド・サウンド(EXOTICS)時代のヒット曲を中心に、「コバルトの季節の中で」といった70年代の名曲も収録。
日本の歌謡界のスーパースター、ジュリーがポリドールに残した音源から、ポリドール後期のヒット曲を集めたコンピレーション・ベスト・シリーズ。84年発表の第3弾には、「勝手にしやがれ」や「TOKIO」といった大ヒット・シングルを収録。
電飾をしょったジュリーの姿が強烈だった「TOKIO」をはじめ、テクノ・ポップ的斬新なアプローチが当時としては随所で聴ける79年11月発表作品。収録バラードのクオリティも高い。なにか不思議なアルバム。
ワイルドワンズの加瀬邦彦がプロデュースを担当した80年12月発表作品。佐野元春楽曲を3曲取り上げている。ここでのロックしているジュリーも最高にかっこ良い。シングル「おまえがパラダイス」収録。
加瀬邦彦、伊藤銀次が参加し、ロンドンで録音された81年6月発表作品。人気の高いシングル「ストリッパー」「渚のラヴレター」が収録された本作、爽やかさと淫靡なロック感がほどよくミックスされたアルバムだ。
フォークのスーパースター井上陽水とのコラボレーション・アルバム、82年10月発表作品。全曲、井上陽水が作詞・作曲を手がけた本作は、不思議なバランス感覚が絶妙な傑作。シングル「背中まで45分」収録。