制作・出演 : 浜田麻里
デビューから25年、メタル・クイーンからポップス・シンガーへと変化を遂げた浜田麻里。本作はそのキャリアを網羅すべく選曲された2枚組ベスト。1枚はハード・サイド、もう1枚はア・カペラでアレンジを再構築。両極端な方向だが、どちらも聴きごたえたっぷり。
繊細かつ力強い歌唱を聴かせ続ける、日本を代表する女性シンガーによる20作目のオリジナル・アルバム。変わらない豊かな感受性が全編から伝わってくる傑作だ。すべての事象を受け入れるかのような落ち着いた佇まいが、一つひとつの物語を深遠に堪能させる。★
約2年ぶりとなるオリジナル・アルバム。今回はバンド・サウンドを重視したアレンジで、それに伴ってロック・テイストも久しぶりに強まった。どこまでも突き抜けていくクリアーな高音から優しい歌声まで、浜田麻里の実力も十二分に発揮された。
約2年ぶりのアルバム『elan』からの先行シングル。伸びやかなハイ・トーン・ヴォイスで颯爽に聴かせるポップなハード・チューンの(1)、じっくりと聴かせる透明感のある歌声が魅力的な(2)、軽快なテンポ感とグルーヴを併せ持つ(3)。名シンガーらしい安定感だ。
類い稀なる本格的な歌を聴かせる浜田麻里が紡いだバラード集。本人のセレクトによる91年以降の既発曲のみならず、再録曲、新曲を含めた構成で現在の姿までじっくりと聴かせる。キャリアを経てきたからこその素直な優しい表情を感じ取りたい。★
デビュー20周年を迎えた麻里の通算19作目。作曲やアレンジにはこれまで通り大槻啓之が関わっているが、ハードなタイプの曲も増えて、過去から現在を結ぶ作風に映る。アルバム・タイトルは自我という意味。自分を見つめ直して、未来へ向かう意識も感じられる。
デビュー20周年を期して編まれたアンソロジー。10周年記念2枚組ベストから10年ぶりの続編を謳い、DISC-3/4と銘打った2枚組構成、そのDISC-4には海外オンリー・リリースの音源をセレクトし、新録セルフ・リメイクも収録、などなどさまざまな仕掛けで熱烈なファン心をくすぐる。
女性ロック・シンガーの草分け的存在である彼女の、2年ぶりのアルバム。かつてのハード・ロック路線からはかなり変化しており、デジタル・サウンドも随所に取り入れ、時代に対応した音作りという感じがする。あいかわらず歌がうまい!
浜田麻里コンプリート・ベスト誕生! 大ヒット曲『Heart And Soul』『Return To Myself』『Nostalgia』のオリジナル収録ほか最新曲まで全16曲。