制作・出演 : 稲葉国光
「雨の日と月曜日は」の名カヴァー収録。 スタンダードからカーペンターズ、イーグルス、ポール・サイモンまでを しっとりと歌う彼女の魅力は色褪せない。 3回目の来日時にレコーディングした77年作。リラックスした表情で快調にスウィングする「イフ・アイ・ワー・ベル」や「アイ・ウォント・クライ・エニモア」、しっとりとした情感が滲む「セカンド・イン・ザ・クラウンズ」など、持ち味である温かみと品のよさを余すところなく伝える。イーグルスの「デスペラード」、ポール・サイモンの「時の流れに」といったポップ・ソングを自らのスタイルで消化しているのもいい。
かつて国分寺にあったライヴ・ハウスで人気を博した、稲葉国光、中牟礼貞則、小原哲次郎のトリオが、四半世紀前の熱気あふれるセッションを再現すべく集合。温かみのある演奏から、ジャズをこよなく愛して上手に年を重ねてきたジェントルマン三人の人柄が伝わってくる。
70年代から90年代にかけて、尾田悟、田代ユリ、北村英治らと共演した女性ピアニストのデビュー作。プロデューサーはヴァイブの増田一郎。ピアノのタッチも美しく、どの曲も小気味よくスウィング。バップ・チューンからスタンダードまで、趣味のよい演奏が楽しめる。
西条は日本を代表するテナー奏者のひとりだが、その真価が示された作品は少ない。これはその一枚で、気心の知れた仲間たちとワン・ホーンでクールな味わいを堪能させてくれる。“和製スタン・ゲッツ”の面目躍如たる内容にして、個性にもあふれた一枚。
今回再発された本作、オリジナルのリリースは77年。この時代にしてはかなりストレートアヘッドなジャズなるも、のっけからグイグイ引っ張る横内章次のグルーヴィなギターと、4ビートからラグタイム風まで楽々こなす世良の懐の広さが何とも頼もしい。