制作・出演 : 筋肉少女帯
ステーシーの美術ステーシーの美術
すばらしい! 大仰でバカバカしく、メタルの様式美を引用しながらもものすごく自由な音作り。これは彼らにしか作り得ない世界だ。今回は完全に歌詞先行だったそうで、そのせいか語りの部分が多いようだ。今まででいちばんポップな出来だと思う。★
レティクル座妄想レティクル座妄想
「妄想」をテーマにした壮大なアルバム・コンセプトのもと繰り広げられる全12曲は、大槻ケンヂの“毒”が久しぶりに全面吐露された力作。相変わらずの演奏力の高さと気合いのヴォーカル・スタイルに、時代に迎合しない彼らならではの最高の骨頂を見る。
UFOと恋人UFOと恋人
後のカルト・タレント、大槻ケンジ率いる筋少。彼がUFOヲタク宣言した頃のアルバムだが、ちょっとテーマが分散したかんじ。特にオープニングにしては気が抜けている(1)に、いつものドキっとさせる鋭さが……と思いきや(10)では詞と曲が見事に合致し、うならせる。
エリーゼのためにエリーゼのために
聴いた直後、頭が明後日の方向へいってしまっている自分に気づいた。キョ〜レツ。うしろめたさや惨めさや人のドロドロした部分をえぐる大槻の詞は相変わらず不気味に気持ちいい。非常に才能のある人です。スラッシュあり、マーチありと曲もバラエティー豊か。
筋少の大車輪筋少の大車輪
筋少初めてのベスト。にしても地味な印象のジャケット。リリース時期も、もうちょい早ければよかったのに。しかし歴代実力派ギタリストが勢ぞろいしてバトルを繰り広げる新録「大釈迦」はさずがにヘビメタ・ファンが聴いてもビックリの迫力もの。
断罪!断罪!また断罪!!断罪!断罪!また断罪!!
シュール&リアリズムを貫く、いつもの存在感と歌詞展開。実力派ながら何十年もシモキタの本多劇場あたりで下積みを重ねるド・マイナー新劇役者のような「在り方」が変わらずうれしい。今回も全曲に筋少ロックの神髄がたっぷり。音のグレードに注目だ。