制作・出演 : 美空ひばり
歌のうまさは天下一品、唯一無二なのだが、取り上げられている楽曲が昭和初期の流行歌や軍歌などが中心となっているため、かなり世界観がディープ。38曲通して聴くと、軽く眩暈を感じる。美空ひばりの凄さと歌謡曲の奥深さを同時に体感できる。
演歌歌手が歌う70年代のJ-POPナンバーなどを集めた好企画盤で、他レーベルの坂本冬美や長山洋子らも名前を連ねる。通常よりもコブシを抑えた、控え目な歌い方をしている楽曲が多いが、歌詞の内容をきっちりと把握。あらためて演歌歌手の実力を実証する。
昭和演歌の名曲はもとより、ジャンルを超えたさまざまな楽曲をカヴァーしてきた彼女が残した作品をコレクトしたカヴァー・シリーズ第2弾。昭和の名曲たちが一味違った風合いで届けられる。
発売元
日本コロムビア株式会社6月にリリースしたベスト盤も好調な矢野沙織の、オリジナル・アルバム第5弾。ロニー・スミス(ハモンドオルガン)、ピーター・バーンスタイン(G)、ウイス・ナッシュ(Dr)との共演で、「ダニー・ボーイ」「星に願いを」他のスタンダード曲、ユーミンの「ベルベット・イースター」、オリジナル曲(5曲)を収録。
18回目の命日となる“林檎忌(6月24日)”に発表の生誕70周年記念シリーズ第2弾アルバム。演歌はもとよりジャズからフォークにポップスまで、時代やジャンルを超越した数々のナンバーが厳選されている。
生誕70周年を記念して発表されたコレクション・アルバムの第1弾作品。デビューから19歳までに発表された初期の作品を収録。洋楽のカヴァーやジャズ、ワールド・ミュージックなど幅広い歌声が楽しめる一作だ。
軍歌・戦時歌謡13曲+オリジナル3曲で、幼少期を戦時下に過ごした彼女の“平和”への想いをまとめた企画作。空襲など自らの悲惨な体験をベースに、死んでいった者への温かな眼差しを込めつつ、あの時代への嫌悪とある種の郷愁を見事に唄い上げている。
日本の歌謡史に燦然と輝く巨星、美空ひばり。2006年はデビュー60周年に当たる年で、1949年のデビュー曲「河童ブギウギ」から89年のファイナル・シングルとなった「川の流れのように」まで、ベスト中のベスト全60曲を収めた記念アルバム。 最初と最後の曲が“川(河)”が付くのは奇遇か……!? まとめて聴くと、美空ひばりという人が、ただ歌がうまいだけでなく実に表情豊かに歌っているのがわかってくる。このアルバムには日本語の歌だけでなくスペイン語の「エル・チョクロ」、英語の「上海」「アゲイン」も歌っているが、もちろん美空ひばりはスペイン語はもちろん英語もできなかった。だが完璧と言っていい発音で歌っている。これらの歌は耳コピーした歌なのだ。美空ひばりの歌のうまさの要因のひとつは耳が良かったことだとわかる。昭和の天才を3時間45分で知る好企画盤。
江戸時代末期から幕末にかけて流行った三味線弾き語り曲の端唄。いわゆる当時の流行歌である端唄の名曲20作品を収録したアルバム。“江戸のいきといなせ”を歌い分けたひばりの歌声は見事だ。
17回忌にあたる2005年に発表された、追悼企画作品のひとつ。1955〜1966年にかけて発表された、ジャズ・スタンダード歌唱(SPライヴ音源は除く)の完全収録をうたった2枚組アルバム。
オリジナル楽曲はもちろん、カヴァーを含む美空ひばりの代表曲ばかりを80曲収めた4枚組BOX。これまでどんな作品にも収録されていなかった森進一の代表曲「襟裳岬」をカヴァーしたという秘蔵中の秘蔵曲を収録。
17回忌に先駆けて発売された船村徹作品のみを集めたコンセプト・アルバムの第2弾。「みだれ髪」「塩屋岬」「おんなの花道」など、数々の名作が収録されている。