制作・出演 : 聖飢魔2
蝋人形の館'99蝋人形の館'99
“売れなくても世紀末までは解散しない、売れていても世紀末には解散する”。デビュー当時の宣言通りに今年、聖飢魔IIが解散する。そこで発売された中教典が、デビュー曲「蝋人形の館」の再演盤。見た目はキワものだが、音楽性は高いバンドだったと実感。
MOVEMOVE
非常に普遍的かつクオリティの高いロック・ヴォーカル・アルバムだ。本来はメロディック・メタルを愛する王道ファンに愛されるべき作品だが、バンド・コンセプトの邪道さがそこで邪魔にならないことを祈る。それより閣下、オレンジ色の髪はヘンですぞ。
NEWSNEWS
ハード・ロックなのにどギツさの微塵も感じられず、無駄な贅肉がすっかり落ちて筋骨隆々のサウンドを聴かせてくれるアルバムだ。メロディの中に清涼感や宇宙的な広がりが現れ、そこは悪魔のくせに…と思うが、キャリアならではのツボのつき方に納得。
メフィストフェレスの肖像メフィストフェレスの肖像
レコード会社を移籍してのリリースとなった、96年のアルバム。あいかわらずエンターテインメント色が濃く、おどろおどろしい世界観も卓越した演奏テクニックによって見事に構築されている。今回は、旧メンバーのダミアン浜田とジェイル大橋が詞曲を提供しているのも話題。
愛と虐殺の日々愛と虐殺の日々
B面曲、未発表ヴァージョンなど、ファン・サービスをとりまぜての2枚組ベスト。さすがに演奏は多少うまくなってきている。信者でないかぎり全26曲通して聴くのはつらいが、手を変え品を変え、自分たちだけは飽きさせない努力は立派。マンネリの鑑かも。