制作・出演 : 聖飢魔2
99年12月31日をもって解散した聖飢魔IIの2枚組ベスト盤。2003年は彼らの結成から20周年に当たる。ヘヴィ・メタルをベースに個性的なハード・チューンを創造し続けたその歴史を概観するには手頃なアルバムだ。メンバー自らが担当したという選曲にはマニアも納得!?
20世紀を代表する奇抜なロック・バンド。まさに「世紀末」を迎えるいま、BMG移籍後の楽曲を集めた聴き応え120%のベスト盤を送り出す。これまでのCDには未収録のレアな楽曲もあり。
99年をもって活動を終了した聖飢魔II。東京ベイNKホールにて行なった、ラスト・ライヴ3デイズのハイライト・アルバムがリリース。
解散まであとわずかとなった最終“大教典”。とにかく、音の分厚さとヘヴィ&ソリッドなギター・サウンドにビックリ。デーモン閣下の歌のウマさも相変わらずで、ヘタな洋楽メタルなんて裸足で逃げ出すこと請け合い。閻魔札(トレカ:全5種)も封入。
99年に解散を宣言した彼らが終焉に向けて代表曲を絞り込んで新録したベスト盤。ある曲はイントロ部分が付加されたり、アレンジが変わったりと手直しがあるものの、多くはファンの思い入れを大切にしつつ17年間の軌跡を総括した。2枚組でもよかったかも。
“売れなくても世紀末までは解散しない、売れていても世紀末には解散する”。デビュー当時の宣言通りに今年、聖飢魔IIが解散する。そこで発売された中教典が、デビュー曲「蝋人形の館」の再演盤。見た目はキワものだが、音楽性は高いバンドだったと実感。
非常に普遍的かつクオリティの高いロック・ヴォーカル・アルバムだ。本来はメロディック・メタルを愛する王道ファンに愛されるべき作品だが、バンド・コンセプトの邪道さがそこで邪魔にならないことを祈る。それより閣下、オレンジ色の髪はヘンですぞ。
ハード・ロックなのにどギツさの微塵も感じられず、無駄な贅肉がすっかり落ちて筋骨隆々のサウンドを聴かせてくれるアルバムだ。メロディの中に清涼感や宇宙的な広がりが現れ、そこは悪魔のくせに…と思うが、キャリアならではのツボのつき方に納得。
レコード会社を移籍してのリリースとなった、96年のアルバム。あいかわらずエンターテインメント色が濃く、おどろおどろしい世界観も卓越した演奏テクニックによって見事に構築されている。今回は、旧メンバーのダミアン浜田とジェイル大橋が詞曲を提供しているのも話題。
聖飢魔IIはデーモンの3枚目的キャラクターばかりが先行し、楽曲の本来持つクオリティが過小評価されてるところが強いバンドだ。本作でもハードロックの王道スタイルを踏襲したサウンドの完成度は非常に高い。だがデーモンの歌が3枚目風なのが残念だ。
B面曲、未発表ヴァージョンなど、ファン・サービスをとりまぜての2枚組ベスト。さすがに演奏は多少うまくなってきている。信者でないかぎり全26曲通して聴くのはつらいが、手を変え品を変え、自分たちだけは飽きさせない努力は立派。マンネリの鑑かも。