制作・出演 : 藤井摂
控えめだが日本的情緒を感じさせるオープニング・ナンバーの「むらさき」が井上というピアニストを端的に物語っている。スタンダードを演奏しても独特の風味を醸し出すタッチ。そんな彼女の個性を引き出すサポート・メンバーふたりのプレイも見事。
ベルウッドが“大人の音楽”を提案する“LIGHT MUSIC STYLE”シリーズの第1弾。スタンダード集で、コンボをバックに歌う「L-O-V-E」などもあるが、弦楽四重奏でクラシカルに始まる「Misty」、バック・コーラスが効果的な「Night And Day」など、凝ったつくりになっているところがポイント。ブライトな声が企画にぴったり。
フルート奏者、赤木りえの初のライヴ・アルバム。赤木のニュー・ユニット、フルーツ・ジャムでの録音だ。デューク・エリントンの「キャラバン」、ジェレミー・スタイグの「鳥肌(グーズ・バンプス)」、ハービー・ハンコックの「ウォーターメロン・マン」などを取りあげ、全編でグルーヴィでノリのいいパフォーマンスを展開する。
80年代にアイドル的な人気も得た女性ジャズ歌手と、カルロス菅野率いる広角型ラテン・ジャズ・バンドが和気あいあい、素直に重なった共演作。きらびやかで弾力ある重厚サウンドのもと、ちょいハスキーな歌声が気持ち良さそうに泳いでいる。好企画作。
発売元
キングレコード株式会社日本を代表するトロンボーン奏者である中川による7年ぶりのリーダー作。NYで過ごした期間も含む7年の歳月が一気に凝縮されている。曲毎に覗くクラシック、ジャズ、ソウル、フュージョンなどのあらゆる音楽性が、彼の7年間を追う旅のように、聴こえてくる。
NHK-BS『素晴らしき音楽仲間』レギュラー出演など幅広く活躍するピアニスト、井上ゆかりのメジャー・デビュー作。ピアノ・トリオ編成で自作の5曲やホルストの「ジュピター」、スタンダード・ソングなどを収録。軽快でメロディアスな安定感のあるピアノ・プレイで魅了する。