制作・出演 : 高田渡
FISHIN'ON SUNDAYFISHIN'ON SUNDAY
76年発表の高田渡にとって異色の米国西海岸録音作品。細野晴臣や山岸潤史、フレット・タケット、ヴァン・ダイク・パークスら参加ミュージシャンが豪華。当時は仲間内セッションといった感じで、永山則夫の詩を歌うなど70年代の空気が横溢した作りである。
ねこのねごとねこのねごと
高田の歌を聴くといつもほっとさせられる。それはほのぼのとした彼の個性によるものだろう。平井堅の大ヒット(1)では、高田がカントリー風のアレンジと子供たちのコーラスを巧みに重ね合わせる。テックス・メックスの響きもあるサウンドは実に屈託がない。
ファースト・アルバム ごあいさつファースト・アルバム ごあいさつ
哀しいまでのオカシ味が漂う高田渡の唄には、理由なく感激するひとたちがいる。'71年という時代に同時代人として生きていた、と実感させるのがこのアルバム。はっぴいえんど、加川良、遠藤賢司らが参加している。
渡渡
シチューのCMソング、(6)の懐かしくひなびた歌声に涙した人も少なくないと聞く。なんと10年ぶりの新譜。(7)は打ち込みモノだ。しかし、このオッサンは時空を超えて、昔と変わらず。そして、この人は秀れた現代詩の発掘者でもある。(4)や(8)など良作多し。