制作・出演 : 鳥越啓介
グループの知名度はともかく、ギターの天野をはじめ個々では国内屈指の実力を誇る3人による、芳醇な響きのアコースティック・トリオ作品。全体的に涼しげで華麗な演奏が心地よい。とことん甘いバラードもまた良し。
女流ピアニストの2ndアルバムにしてトリオ作品。すべてが妹尾美里本人のペンによる楽曲となっており、曲名と曲想がマッチした内容からは確かなコンポジションの才をうかがわせる。さらなる飛躍を感じさせる力強い一枚。
多彩なアーティストとのコラボを通してシンガーとしての表現力の豊かさを発揮した5作目。高揚感に満ちた野崎良太プロデュースの「LULLABY OF BIRDLAND」、クリヤ・マコトらしい明快な音作りが歌に合う「TAKE THE A TRAIN(A列車で行こう)」など質が高い。ギター弾き語りのSaigenjiとデュエットする「LIGHT MY FIRE」ほかロック系楽曲のカヴァーも充実。
発売元
株式会社ポニーキャニオンヴァイオリニスト、牧山純子によるジャズ・ポップ・アルバム。ストレス社会とも言える現代の淀みを救済するかのような爽やかなヴァイオリンの音色が心地よく、癒しを与えてくれそうだ。
ピアノ・トリオにストリングスなど、いくつかのフォーマットでさまざまなジャンルの曲が演奏されている。哀愁漂うチェロがバックに流れる「Jealousy」、 CMの書き下ろしで可愛らしい曲「少女のワルツ」、名曲「シチリアーノ」など、この人らしく、やさしくて美しく、内に秘めながらの丁寧なプレイが好ましい。
初めてオリジナル曲を中心にまとめた通算4作目。コロコロとしたタッチのシンプルなピアノで癒す力に満ちた声の良さを際立たせる「Friends」、花の名前を羅列した歌詞が美しく響く「ハルトラノオ」、穏やかで淡い感傷が心地よい「The Second Star To The Right」などは曲自体が素晴らしい。スタンダードの「Skylark」も独自の世界観で歌う。★
ストリングスを配したボサ・ノヴァ・ジャズ・ピアノ集。「おいしい水」他ボサ・ノヴァの名曲と木住野のオリジナル曲が、彼女特有のエレガントで透き通ったタッチにより紡がれていく。叙情性だけではなく、時には力強く、ジャズの醍醐味を十分に味わえる。
TKYの秋田慎治によるソロ・デビュー盤は、2003年から活動しているピアノ・トリオを軸に置いたもの。(1)の透明感にあふれた広がりのある音使い、映画のサウンドトラックのような感触の(10)は、さながらパット・メセニーやライル・メイズあたりを連想させる。