制作・出演 : BUMPOFCHICKEN
2007年10月に2作同時発表となるシングルのうちの1枚。映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の主題歌で、歌詞の一言一言が心に染みわたる彼ららしいナンバーだ。美しく響くメロディも出色の仕上がり。
「花の名」と同時発表となるシングル。ポップかつエネルギッシュな側面をフィーチャーしたロック・ナンバーで、安定した演奏力の上に成り立つソリッドなプレイが冴えわたっている。「ガラスのブルース」のアコースティック・ヴァージョンも楽しめる。
日本市場に留まる器ではないから引き合いに出すと、米国のいわゆるエモ・ロック勢の何百倍もエモーショナルだし、デリケイトな音と歌が映えている。アップ・テンポの(2)も快調。スロー・テンポでしっかりした作りのシークレット・トラックも聴きどころだ。
繊細かつ美しいポップ・ソングで、より多くのファンを獲得した「プラネタリウム」に続く両A面シングル。疾走感あふれる「カルマ」はナムコの人気RPG『テイルズ・オブ〜』の新作シリーズの主題歌に決定。ゲーム内容に沿った歌詞が楽しめる。
ぬくもりのような温かみの残るサウンドは、前作『ユグドラシル』時よりさらに高みに到達した。星空を穏やかな旋律が彩り、その景色を鮮明に浮かばせる。アレンジのきめ細かさはやはり秀逸。(1)(2)とも柔和な歌声が気持ち良く響くアコースティック・ナンバー。
軽快な「車輪の唄」、ミディアムの「夢の飼い主」「スノースマイル」。曲調はそれぞれ違うが、どの楽曲のテイストもちょっと切なくてスウィート。ストーリー性もあって、風景が目に浮かぶ。色彩感ときらめきのある作品ともいえると思う。
ちょっともったいぶった冒頭からしてバンドの勢いを感じさせる。ギターや声を幾重にも重ねたカラフルなサウンドや疾走するビートもいいが、最大の魅力はどんなサウンドにも負けないヴォーカルの強さ、そして、聴く者の胸に確実にドラマを届けてくれる歌詞だ。★
初期代表曲をリカットした「アルエ」に続くシングルは、切なくも激しいメッセージが込められたファン待望の新曲。疾走感たっぷりのギター・サウンドとタイトなリズム隊との絡み合いが絶妙だ。
99年3月にインディーズからリリースされ、入手困難となっていた1stアルバムに、「バトルクライ」を追加収録してメジャーより復刻。グルーヴィなリズムに乗った明るいヴォーカルが心地好い。
2000年3月にインディーズから発売され、入手困難となっていた2ndアルバムがメジャーより復刻。ドライヴするベースとギター2本のカラミが素晴らしい「グングニル」ほか、秀曲ぞろい。
これほど新作を待望されているバンドを私は知らないのだが、そんな彼らのマキシは、おだやかに人を愛する悦びを唄うストレートなラブ・ソング。彼らほどひとつの音あるいはひとつのフレーズでもって、絶望するすべてのココロを奮い立たせてくれるバンドを、私は知らない。★
思ったよりも穏やかなバンドだね。バンプを初めて聴いた知人が漏らした言葉はかなり核心を突いていた。はち切れそうな激情を轟音で鳴らすのではなく、ひとつひとつの音で優しくくるんでみせる。そんな彼らの本質が顕著にあらわれたミディアム・ナンバーだ。
ヒット・シングル「ダイヤモンド」「天体観測」ほか全10曲を収録した、2002年発表の3rdアルバム。ポジティヴで力強いメッセージと胸に響くメロディ、バンドの一体感が存分に堪能できる。