制作・出演 : J.S.バッハ
4台の協奏曲に登場するシュミットは、この数年前まで西ドイツの首相だった人で、彼我の首相の違いと合わせて大きな話題となったアルバムである。他の3曲もエッシェンバッハを中心に見事にまとまっている。
小澤の珍しいバッハもので、師匠の斉藤秀雄をはじめ、ストコフスキー、ウェーベルン、シェーンベルク、ストラヴィンスキーと、編曲者の選定がいかにも小澤らしく、発売当時話題となった。無条件に楽しめる1枚だ。
制作・出演
J.S.バッハ / アントニオ・ペレス=ルイス / イターロ・コランドレア / イヴリン・ナレン / イ・ムジチ合奏団 / セヴェリーノ・ガッゼローニ / トーマス・インデアミューレ / ハインツ・ホリガー / マイケル・コプレイイ・ムジチによる2回目の録音。ホリガーにガッツェローニ、インデアミューレやトゥーネマンにバウマン、チェンバロがガラッティと豪華なソリストを擁しているが、美しい調和に満ちているところがさすがである。
多方面で活躍中の作編曲家、春畑セロリ編曲による連弾曲集第1弾となるバッハ編。プロはもちろん、アマチュアが弾いてもそれなりに楽しめる曲集をというコンセプトで書きあげられた、これは楽しいバッハとなった。
ストコフスキー指揮によるバッハの名曲集をHQCD化。オルガンとオーケストラの機能を知り尽くしたストコフスキーの色彩豊かでスペクタキュラーな編曲と演奏には、説得力がある。
バッハ・コレギウム・ジャパンを率いて精力的に活躍を続ける鈴木雅明の、みごとなオルガンの演奏を収録。バッハへの深い敬愛に貫かれた演奏は、端正な表現のなかに強い意志の力と情熱を秘めている。
ライプツィヒで育てられた伝統的な解釈は聴く者に安らぎと幸福感を与えてくれる。落ち着いた温もりのある音色で聴かせる、バッハのブランデンブルグを語るときに忘れてはならない演奏。
発売元
キングレコード株式会社ライプツィヒのコレギウム・ムジクム(器楽合奏団)指揮者をも務めたバッハ。伝統を引き継ぐポンマーがライプツィヒ・ケヴァントハウス菅の有志を集めてこの合奏団を結成・指揮し、その清新なバッハ解釈は国際的にも高く評価された。
“ハンガリーの三羽烏の出世頭”と呼ばれたアンドラーシュ・シフの、日本における若き日の演奏。単に流麗なだけではない柔軟性に富んだ演奏で、その才能を改めて確認できる。
発売元
キングレコード株式会社グラーフの代表盤のひとつ。バッハの真作と確証の持てる曲のみを収録。スケールの大きな品格のある演奏で、聴くたびに新たな発見がある。バッハのフルート・ソナタ“全曲”CDとしては、まずこの一枚をおすすめ。
室内楽の名手、カール・ズスケはバッハやベートーヴェンのソリストとしても現代屈指の存在と知られている。そんな彼の実力が遺憾なく発揮された、深い奥行きと精神性を感じさせる演奏だ。
ベリオやポリーニらが企画したウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールに、弱冠15歳で優勝したカシオーリがアンコールで取り上げた曲を集めたアルバム。古典から現代作品までを見事に弾き分けている。
デンオンやスプラフォンなどの代表的名盤をBlu-specCD化したシリーズ。藤原真理が真摯に取り組んだバッハの「無伴奏チェロ組曲」を収録する。バッハの音楽が身近に感じられる、温かみのある感動的な演奏が楽しめる。
日本における古楽演奏の先駆者かつ第一人者でもある有田正広の、モダン・フルートによるバッハという、意欲的で刺激に満ちた一枚。楽器の持つ機能性と古楽奏法のバランスが絶妙な、新たなバッハが提示されている。
クレンペラー指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団演奏による、バッハの管弦楽組曲全曲をHQCDかした2枚組。いずれも雄大なフランス風序曲ではじまるこの組曲に、クレンペラーは晴れやかな響きをい行き渡らせている。