制作・出演 : PENPALS
前作から1年ぶりとなるPENPALSのニュー・アルバム。ライヴ活動で培われた見事なまでに息のあったサウンドを凝縮した1枚だ。一つのジャンルに囚われない彼らの世界を聴かせてくれる。
3rdアルバム『RIGHT NOW』リリースにより、メロコア/パンク・シーンの垣根も越え、幅広い層から支持を得たPENPALS。このマキシ・シングルはYOUNG PUNCHとのスプリット盤!
かなりパンクでトンがったバンドだが、一方でかなりポップなエッセンスも持つ。シンプルでラフで、こなれた感じがないのがいい。楽曲も、いい意味で単純だし。ひとつ賛否両論出そうなのは、歌詞が英語だということ。訳詞カードもついていて、ノリは洋楽。★
両手から零れるロマンティシズムをただ黙って見つめる目に宿る傍観の念。悲しみまであと何歩か足りない。彼らはそんな数歩の距離を、ただそこにあるものとして鳴らす。99年秋発売予定のアルバムに向けての新曲。荒々しさの中にガラス玉のきらめきが。★
ロンブー出演のテレビ番組のエンディング・テーマを含む3曲入りマキシ・シングル。力強いオープン・ハイハットの利いたドラム、カラカラと粘っこさが共存するギターにカート・コバーンばりの歪んだ英詞の歌が乗れば、本当に日本人離れした感を受ける。★
ガシガシのギター・サウンドが、ストレートに突き刺さってくる。小手先の妙なテクニックに走ることなく、ただただ想いを音に素直に叩きつけてくる姿勢が格好いい。ノー・ギミックといえば聞こえはいいが、要は、単純明快なギター・ポップ小僧たちに違いない。
最近はギター・ポップ・バンドが若い女のコたちの間で人気だそうで、これが1stとなる彼らもそのなかのひとつ。全曲英語詞でパンクっぽい側面もあるサウンドは意外に垢抜けてはないけど、その反面ポップのツボをわきまえてるところがカッコよろし。
今注目すべき若手のホープ(!!)は数多けれど、彼らペンパルズも例外ならず。全英詞ということもあってブリットポップ直系感は拭えないけど今後の可能性は大。中でもこのノリで渋いスライド・ギターをブチ込んじゃう(3)のセンスが好きだし、耳に新鮮だ。