音楽むすび | 制作・出演 : TUBE

日本の夏を歌わせたら右に出る者はいない彼らの、通算26枚目となる夏アルバム。デビュー20年目に突入した2004年も“夏”という不変のコンセプトを貫き、本格的な夏の幕開けを飾るにふさわしい作品に。

春夏秋冬シングル・リリースの第4弾、最終章となるのが、冬をテーマにしたこのシングル。「十年先のラブ・ストーリー」をはじめ、数々の名バラードを生み出してきた“冬のTUBE”だけに、期待大だ。

毎年夏に届けられる御中元……いやいや、これが届くと夏がやってきたといった方が正解だろう。TUBEの2003年度夏のアルバムでは、開放的な表情のみならず切なさに胸傷める姿など多種多彩な彩りを魅せてきた。これも四季に合わせた楽曲をシングル発売してゆく企画の好影響と言えよう。

彼らほど期待を裏切らず、ブランドをしっかり守った作品を出して来るバンドも珍しいのでは。タイトル曲に“今年も夏が来る”とあるが、“今年も(定番)チューブが来る”といったチューブらしい作品。夏の暑さとさわやかさと、そのどちらも感じさせてくれる。