ジャンル : クラシック > 管弦楽曲
カラヤン唯一の録音となる「イタリア」と、若きムターを擁した協奏曲をはじめとして、ピアノ曲や室内楽などヴァラエティに富んだ選曲。いずれも定評のある録音を集めており、満足度の高いアルバムとなっている。
制作・出演
カール・ベーム / グンドゥラ・ヤノヴィッツ / ノーベルト・ハウプトマン / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ヘルマン・ヘッセ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / リヒャルト・シュトラウスカラヤン、ベームというR.シュトラウスを大の得意としていた二人の音源だけを使用した、マニアも納得させる作品集。ヤノヴィッツによる「4つの最後の歌」も、魂の浄化がもたらされる名演として有名。
ロストロポーヴィチとバーンスタインによる灼熱のチャイコフスキー。とりわけバーンスタインの指揮する3曲は、古巣ニューヨーク・フィルを指揮してのスリリングな演奏が繰り広げられている。
ノルウェーの作曲家グリーグの作品集。代表作の「ペール・ギュント」はカラヤンによるデジタル録音の方。「抒情小曲集」は、ギレリスによる名盤からの抜粋など選曲、演奏者ともども文句なし。
ロシア音楽史の中でも特異な位置を占めるムソルグスキーのほぼ全貌が見通せる選曲になっている。「展覧会の絵」は、ラヴェルの管弦楽版とピアノ版が並び、歌曲もしっかり収録されているのがうれしい。
リムスキー=コルサコフの、カラフルな管弦楽がフルに楽しめる選曲となっている。カラヤン唯一の録音である「シェエラザード」もいまだに引き込まれる完璧な演奏だし、マルケヴィチの演奏も一聴に値する。
カラヤン、ベルリン・フィルの序曲に陶然とし、ベルガンサ、プライ、全盛時のサザーランド、リッチャレッリらにまた感動する。ロッシーニの聴きどころが十二分に楽しめるアルバム。
フィンランドの指揮者オッコ・カムと、シベリウス演奏には定評のあったカラヤンによる管弦楽曲集。カラヤンによる第2番も素晴らしいが、フェラスとの協奏曲は、この曲の代表的録音のひとつだ。
出世作「火の鳥」からアメリカ移住後の「サーカス・ポルカ」までをまんべんなく収録し、ストラヴィンスキーを知るのに十分な編集となっている。演奏も文句のない豪華なメンバーを揃えている。
制作・出演
アンタル・ドラティ / イルムガルト・ゼーフリート / クリーヴランド管弦楽団 / フィルハーモニア・フンガリカ / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / レスピーギ / ロベルト・アスコルティ / ロリン・マゼール / ロンドン交響楽団20世紀前半のイタリアを代表するレスピーギの作品集。代表作の「ローマ三部作」はもちろん、「ブラジルの印象」「鳥」「日没」といった作品も含まれているのがうれしい。華麗な管弦楽の響きが気持ちよい。