ジャンル : クラシック > 協奏曲
マイスキー初のひき振りによるハイドン。1959年に発見された第1番、1番有名な第2番にヴァイオリン協奏曲第4番のチェロ版を加えている。ひき振りということもあってか、緊張感あふれた演奏となっている。
第1番は2種あるうちの最初の録音、第2番は3種のうちの2番目の録音。1986年度のレコード・アカデミー賞受賞盤で、際立つ個性の持ち主である2人ががっぷり組んだ名演として高い評価を得たアルバムである。
ザイフェルトは当時ベルリン・フィルの首席奏者だった。カラヤンにとっては2度目、ザイフェルトにとっては初の録音で、数あるザイフェルトの録音の中でも代表作として名高いものだ。ふくよかな音色の名演である。
新ウィーン楽派の3つの重要な協奏曲を収録している。20世紀を代表する3人の名手たちによる三者三様のアプローチを、クーベリックがしっかりと支えるという、絶妙なバランスを持った名盤として評価されている。
4台の協奏曲に登場するシュミットは、この数年前まで西ドイツの首相だった人で、彼我の首相の違いと合わせて大きな話題となったアルバムである。他の3曲もエッシェンバッハを中心に見事にまとまっている。
ムローヴァが古楽奏法などに目を向け変貌を遂げる前の、80年代の彼女の代表的なアルバムだ。幾分冷たい完璧な技巧が、この2曲に見事にはまって、彼女の欠点が大いなる長所となって聴き手を圧倒する。
ホルン奏者を父に持ち、自身もホルンの音色が好きだったR.シュトラウスのホルン作品をまとめた、珍しくも洒落た1枚。イギリスの名手タックウェルと、アシュケナージの指揮とピアノで楽しめる。
制作・出演
J.S.バッハ / アントニオ・ペレス=ルイス / イターロ・コランドレア / イヴリン・ナレン / イ・ムジチ合奏団 / セヴェリーノ・ガッゼローニ / トーマス・インデアミューレ / ハインツ・ホリガー / マイケル・コプレイイ・ムジチによる2回目の録音。ホリガーにガッツェローニ、インデアミューレやトゥーネマンにバウマン、チェンバロがガラッティと豪華なソリストを擁しているが、美しい調和に満ちているところがさすがである。
情のおもむくところ対極的な2曲を並べながら、ことさらにその違いを際立たせるのではなく、響きとウタのデリカシー、細部を濃やかに息づかせる内田流の佇まい。オケも協奏というよりは溶けてシンクロ。ぽつり透明なピアノの響きに耳が沈潜する2楽章が出色。