ジャンル : クラシック > 現代音楽
外山雄三オーケストラ作品集外山雄三オーケストラ作品集
外山の作品は、確かにその指揮活動ほどには知られていない。これは60〜80年代の作品。まず聴こえてくるのはオケの手慣れた扱い。次に典型的な民族的素材、音楽の手慣れた定石。ある種、職人的な作曲手腕。でも“日本の国民音楽”ってこういうの?
2つのページ、ミニマル:1968-2つのページ、ミニマル:1968-
フィリップ・グラスの初期の作品(1968-74)を集めている。ここに収められているグラスのエレクトリック・オルガンを使ったミニマル・ミュージックはどれも15分を超え、正直言って、退屈してしまう。この退屈さこそが伝統的な聴習慣への挑発なのだろう。
鈴木英明 作品集鈴木英明 作品集
音響への興味にとどまることなく、内的な表現へと向かう求心的な意欲、伝統をふまえながら、それを超えようとするぶつかり合いの緊迫感。39年静岡県生まれ。現在大阪音楽大学教授で関西を代表する作曲家として活躍する鈴木英明の今を示す作品集だ。
チェロをめぐる日本の響きチェロをめぐる日本の響き
チェロ用の邦人作品を収めたもの。独奏はなかなか充実していて、ピンと張った緊張感がアルバム全体を通じて持続されている。97年の(5)湯浅作品がやや先鋭的だが、(4)の松村作品も一種独特の雰囲気があって聴きものである。