ジャンル : ジャズ > フュージョン
80年代の伝説フュージョン・グループ、マライア在籍時に新たな方向性を模索したソロ・プロジェクト。ゲストに坂本龍一、吉田美奈子、渡辺香津美など。シンセサイザーを駆使してサウンドに大きく貢献している笹路正徳がコ・プロデュースも担当。
“太陽にさらさないこと”との注意書きが心憎い、ボリス・ヴィアンの小説と同タイトルの83年作。ジャケ、ベタな選曲、ストリングスをふんだんに使ったサウンド、どれを取っても二枚目ェな一枚。ささやくような優しさのバラード(5)なんか、そりゃあもう。
ジャズ・ピアノの名人、ローランド・ハナのピアノ・ソロ録音。作曲家アレック・ワイルダーの作品集だ。プロデュースは歌手のヘレン・メリルで、(9)でゲスト参加。ワイルダー集とは渋い。ここには大有名曲はないが、心にしみてくるような佳曲が揃っている。
スタンダードの名曲を静かで穏やかな心持ちでピアノで弾いている。もちろん全神経は指先に集中して……。派手さや刺激とは無縁だが、曲への深い愛情、音への慈しみが込められた演奏。きっと保守的な内容と感じる人もいるだろう。でも聴いていて心温まるソロ・ピアノだ。★
ヴィーナス録音から編集したベスト盤。トリオ演奏中心だが、スコット・ハミルトンとの共演トラックも。「テンダリー」「ニューヨークの秋」「ザ・ピーコックス」の3曲は未発表演奏。スタンダード、しかもバラード中心とあって、全体にしっとりとしたムードの作品。
同時に再発された『ブラック・キー』の姉妹作で、ベース(吉野弘志)、尺八(竹邦)、フルート(城戸夕果)を加えた編成によるオリジナル曲集。いわゆるジャジィな演奏というのではなく、メロディメイカーとしてのジョーダンに焦点をあてた素朴でリリカルな作品。録音は91年。
竹邦と共演した『アイ・ニード・ユア・ラヴ ソング・ブック〜ラブ』、城戸と共演した『ハート・スキップス ソング・ブック〜ピース』。この2枚の収録曲を再編成した2枚のアルバムの1枚。全曲デュークのオリジナル。スロー・ナンバーの心地よい演奏集だ。