音楽むすび | ジャンル : ジャズ > フュージョン

代表曲のセルフ・カヴァーを含め、ギターの名手が多彩なサウンドスケープを描き出す。温かみのあるアコースティック・ギター、しっとりムードのジャズ・ギター、エッジの利いたフュージョンと、さまざまな角度から楽器の魅力を掘り下げたギター音楽の白眉。

フランス・ジャズ界の気鋭アーティストが、ピアノとハモンド・オルガンそれぞれにアコースティックとエレクトリックでトリオを組み録音した一風変わった作品。さまざまな事象のコントラストを浮き彫りにしながら、独特の感性でリリシズムを織り上げた。

96年、山中湖音楽の森ホールでの録音。雲間に見え隠れする富士山をテーマにした叙情的な自作曲が聴きどころ。初夏の富士山麓に静かに響くマルのピアノは、湧き水に集う小鳥たちのさざめきにも溶け込んでいくようで安らぎに満ちている。自然のなかで聴きたい一枚だ。

スカパラのメンバー三人がこだわり体験を振り絞って日本ジャズのビッグバンドを紹介するコンピレーションの好企画。最古の音源は1940年、昭和15年の日本ビクター・サロン・オーケストラ。白木秀雄の黄金時代の快演もある。歴史を駆け足で辿ることができる。