ジャンル : ジャズ > フュージョン
クインテットによる76年録音。まろやかな中音から切れのある高音までよく歌うソロを聴かせる(1)、軽快なテンポに乗せ、哀愁漂うフレーズが連続する(4)、高速ソロでまとめる(5)と、ノートの技が楽しめる。適度に品よく、リラックスしたアンサンブルも魅力。
ドロ・コーカーは数多いバップ・ピアニストの中でも地味な存在ではあるが、バド・パウエルの流れを汲む正統派。アート・ペッパー以外は前日録音の初リーダー作と同じ顔ぶれで、息の合ったサウンドを聴かせる。(3)でのドラム・ソロも本作のハイライト。
テナー・サックスの巨人とポピュラー音楽のクリエイター、デューク・エリントンががっぷり組んだ作品。スタイル、音楽性を超えた創造的な演奏が堪能できる。初回生産完全限定盤。紙ジャケット。
低音が魅力のハートマンのヴォーカルと、コルトレーンのサックスが絶妙に絡み合う、両者が正面から向かい合った心温まるジャズ・ヴォーカルの傑作。初回生産完全限定盤。紙ジャケット仕様。
ニューヨークのジャズ・バーにおけるライヴ録音。4人のギタリストがそれぞれ2曲ずつ、共通のベーシストとドラマーを伴って演奏している競演盤。曲はスタンダード中心だが、その解釈はロック世代ならではのもの。互いを意識した自己主張合戦が面白い。
2枚のヴァーヴ盤と並ぶ内容の私家録音盤。音質も良好でリラックスした雰囲気の中で長尺の演奏を繰り広げているが、いずれもスリリングな展開で飽きさせない。メンバー各人のソロも満喫できる貴重なドキュメントだ。ボーカルは(3)のみ。
60年代のビショップは極めて歌唱に評価されていた。これはそんな彼が自身でレコーディングしていたテープを後年になって発表したものだ。ハード・バップをベースにした力強いタッチはこのひとの真骨頂である。心地よい響きが全編で聴ける好盤だ。
11歳の時に初リーダー作を録音して話題になったセルジオ・サルヴァトーレもいまや17歳。これは久しぶりとなるリーダー第4作でギタリストのチャック・ローブがプロデュース、マイケル・ブレッカーらが参加したソフト・タッチのフュージョン演奏。
一挙に2枚国内発売されたうちのひとつ。一方がライヴ・アルバムなのに対して、こちらはスタジオで入念に作り上げたカヴァー集。マライア・キャリーやジャネット・ジャクソンらの近年ヒッツを、巧妙な編曲と熱烈な演奏で聴かせるウェイラムの真価を満載。
フュージョン界だけでなくビョークのリミックスなどでも活躍するブラジル出身のキーボード奏者の80年のアルバムを初体験。何とディスコ・サウンドで、手拍子なんかもしっかり入っている。女性のいちゃつく裏ジャケットも含め遊び心が微笑ましい。
デオダートのワーナー・ブラザーズでの2作が、世界に先駆けてCD化された。自身のクロスオーバー感覚を時代の変化に応じて華麗に変身させてみせた時期のことで、こちらは、『ナイト・クルーザー』よりもさらにファンキーに迫った82年の作品だ。