ジャンル : ジャズ > フュージョン
往年のCTIのプロダクツから、ヴォーカル曲を中心に選んだコンピレーション。今のクラブの空気を吸ったポップ・ナンバーに見られる多くの用件を、より濃いカタチで含んだブツが満載とは言えるかな。いろいろと嬉しい発見があるのは間違いなし。
98年来日時にスタジオ録音したパドルホイール第4作。イタリア出身のトランペッター、ジャンニ・バッソをを加えたクインテットという点がこれまでの3作と違うところ。ダスコ得意の哀愁漂うバラードもいいが、(6)(7)に聴かれる熱い演奏がこれまた見事。★
大ベテランの新作は日本人ベーシスト、青森義雄とのコラボレーションの色合いが濃い。ジャズ・ファンにはお馴染みのナンバーが並ぶが、随所にローランド・ハナ流の解釈が見られて面白い。クリス・ローゼリのドラムも小気味よく侮れないものがある。
かつて2枚の作品で発表されたブレイクストーンのビートルズ集から、バロン・トリオと共演した演奏だけを集めたCD。お馴染みのビートルズ・ナンバーをこのカルテットは原曲のイメージを損なわずに極めて洒落たジャズ演奏にアダプトしてみせる。
多彩な楽器奏者を迎え、ジョニ・ミッチェルの音楽をジャズ化した。K.C.ジャズのリフ、マイルス〜ギル・エヴァンス、ブルースなどを編曲にとりいれ、ジョニの音楽が持つ豊かなジャズ性を浮き彫りにしている。70年代以降のひとつのジャズ風景がみえる。
クール派の名手として知られるコニッツが6年ぶりにブラジルものをレコーディング。収録曲は、(6)を除き、どれもブラジルの有名曲ばかりだ。このところ停滞気味だった彼だが、ブラジルものとは性が合うらしく、なかなか快調な演奏だ。そこはかとなく漂う哀愁が○。
日本のレコード会社制作のバルネの最新作。トリオ編成によるオルガン・ジャズで、ブーム便乗かナと思ったけれど、どっこいぎこちなさがまるでない。オルガンのグルーヴのなか、バルネが心地よく泳ぐ。(4)に涙。ジャズが死ぬほど好きになるすばらしさだ。
クインシーの輝かしい歴史を振りかえる2枚組ベストがついに登場。彼が今までにプロデュース、作曲、指揮、アレンジしたすべての作品から選ばれた最高の25曲だ。彼の天才ぶりと心のあたたかさが感じられるステキな一枚。新曲4曲とボーナス・トラックも収録。
ギタリスト5人が、ジョー・パスゆかりのナンバーを演奏したトリビュート盤。それぞれのギタリストの個性と、ジョー・パスに対する愛情が上手く表現されている。ジャズ・ギターによるスタンダード集としても楽しめる、ギター・ファンにはお勧めの作品。
ギル・エヴァンス楽団、トニー・ウィリアムスのライフ・タイムなど多彩なキャリアを持つギタリストが初めてリーダーを務めた、本人いわく「これがファースト・アルバム」の78年作。派手さはないが一つ一つの音色に気を配っての丁寧なプレイが光る。