ジャンル : ジャズ > フュージョン
男女混合三人組ソウル系ユニットの4枚目。ホーンを含むバンド・サウンドによるソウルやファンク、ジャズなどのグルーヴ感あふれるサウンドと、アンニュイな色気をもったヴォーカルによる、今様シティ・ポップ。須永辰緒プロデュースによるアシッド・ジャズのカヴァーが特に秀逸。
多和田葉子と白石かずこの二人の詩をフィーチャーし、高瀬アキの書き下ろした楽曲を伊藤君子が歌うという興味深い一作。ジャズのテイストを基調とした、柔らかで豊満な日本語詞の世界がここにある。
心がなめらかになる音楽を志向し、バラード中心でまとめた2010年録音作。ライヴでも共演を重ねてきた腕利きミュージシャンと醸す親密な雰囲気が心地よく、「FOR THE LOVE OF YOU」の艶やかさ、「HELLO LIKE BEFORE」のあたたかみなど本領を存分に発揮。ゲストのジョージ・デュークが奏でる音もさすがの存在感。ピアノ弾き語りの「DON'T KNOW WHY」「ACROSS THE UNIVERSE」も味わい深い。
『アトリエ・ボッサ・コンシャス』シリーズを機に広く支持された女性シンガーの洒落たカヴァー・アルバム。UAの「甘い運命」、Charaの「Junior Sweet」、ORIGINAL LOVEの「SCANDAL」など90年代を中心とした渋めの選曲で、ジャジィなアレンジと彼女のアンニュイかつ愛らしい歌声が独特の空気感を醸し出す。
藤掛正隆、つのだ健、関根真理、一樂誉志幸、山本達久からなるリズム集団、アフリカンズが、巻上公一、坂本弘道をゲストに迎えて繰り広げたライヴ・デビュー・アルバム。狂乱のようなリズムの洪水の中に割って入るようにヴォイスがチェロが交錯する。混沌の美か。
都内のジャズ・クラブを中心に活動するシンガーがジュニア・マンスと共演した2010年、NY録音の第1作。ヴァースののびやかな表現が光る「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」、親密なデュオを聴かせる「アイ・ガット・イット・バッド・アンド・ザット・エイント・グッド」、軽快にスウィングする「ア・フォギー・デイ」、じっくりと歌い上げる「アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー」など、快調。随所でマンスがブルージィなフレージングを繰り出し、持ち味を発揮。
制作・出演
HAJIMEISHIMATSU / JIMMYTAKEUCHI / OSAMUKAWAKAMI / TERRYHERMANTRIO / TERUSAKAMOTO / TSUNEOSHIBATA / YUZURUSERA / しばたはつみ発売元
日本コロムビア株式会社70年代にアメリカでも活動し、2010年3月に急逝した本格派女性シンガーのジャズ・ナンバーをカヴァーしたベスト・アルバム。アメリカのエンターテイナーから指名を受ける実力どおりの見事な歌声を聴かせてくれる。
ステップス・アヘッドほか華麗な楽歴を持つトップ・ドラマーのトリオ作。タイトルはラーガ・バップだが、インド旋律を4ビートでないフュージョンに仕立て、ソロはバップに則った音と言うのが正しい。しかもラーガをヒントやモチーフ以上に大胆に注入。キーマンはプラサンナと見た。