音楽むすび | ヒール

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人口比でメタルバンドの数が世界で一番多いと言われるメタル王国フィンランドで存在感を示しつつある新たな才能、
ブラッドレッド・アワーグラスが日本で日の目を見る! メロディック・デスメタルを軸にしたスラッシーなギターリフ、
荒々しいグロウルとスクリームが押し寄せる!

ブラッドレッド・アワーグラスは、フィンランドの首都ヘルシンキから北西に約200kmに位置するミッケリ発のクインテット。
フィンランド産のメタルらしい多様なジャンルを飲み込みつつ、メロディック・デスメタルを軸に、スラッシュ・メタルの影響も色濃く感じさせてくれる。
同じフィンランド出身の大先輩チルドレン・オブ・ボドムの系譜を継ぐバンドだと感じるファンも多いだろう。

バンドの歴史は長く2005年に遡る。何枚かのデモEPをリリースしながらキャリアを積み、BEHEMOTHやSpinefarm Recordsの助けを借りながら、
初となるフルアルバム『Lifebound』を2012年に発表。MVも制作された“Above All"をはじめ、ラム・オブ・ゴッド、ファイヴ・フィンガー・デス・パンチを
思い起こさせるパンチのある驚異的グルーヴを聴かせている。そして、2015年10月にはフィンランドのレーベルOneManArmy Recordsから
『Where the Oceans Burn』をリリース。1曲目にして10分超えの大組曲“The Greatest Time of Change"をはじめ、
威風堂々とした手応えのある楽曲を誇る内容となっている。

ブラッドレッド・アワーグラスの音楽的影響源は多岐にわたる。疾走するドラムにスラッシーなギターリフ、
そこにメロディック・デスメタルならではの流麗なツインリード・ギターに美しい旋律。荒々しいグロウルとスクリーム、
そして叙情的かつテクニカルなギターソロが徒党を組んで押し寄せる。日本のメタルファンの琴線に触れることは間違いない。

本国フィンランドでは2017年10月にリリースされた今作『ヒール』はバンドが望む道を明示した作品だ。過去の作品に比べると、
よりエモーショナルでダイナミックな楽曲が多い。本編最後の11分越えの楽曲“Requiem of Our Last Days"を聴けば、
それが何よりの証拠であることがわかるだろう。

ブラッドレッド・アワーグラスが今作『ヒール』でフィンランドから世界、もちろん日本を視野に入れた本格的な活動を本格化させる。
80年代のハノイ・ロックス、90年代のストラトヴァリウス、チルドレン・オブ・ボドム、ゼロ年代のナイトウィッシュやアポカリプティカといった
フィンランドの先人たちにブラッドレッド・アワーグラスが続く存在になれるのか、その命運は北欧メタルを長きに渡り支えてきた
日本のメタルファンにかかっているといっても過言ではない。
【日本盤限定ボーナストラック2曲収録/日本語解説書封入/歌詞対訳付き】

【メンバー】
ヤルッコ・コウコネン(ヴォーカル)
アンティ・ネノネン(リードギター)
ホセ・モイラネン(ベース)
ヤルッコ・ヒュヴォネン(ドラムス)
ラウリ・シルヴォネン(ギター)

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