J.S.バッハ:管弦楽組曲
バッハ演奏に一時代を画したリヒターの代表的録音の復活。40年近くも前の演奏ながら瑞々しいものがある反面、あれほど無駄のない響きと歯切れの良いリズムに酔ったものが、ピノックらの古楽器演奏に慣れてしまった耳には何とも厚ぼったく聴こえてしまう。
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今は多くのひとが忘れかけてしまったいかにも峻厳で、精神性そのもののような息苦しいほどのバッハがきける。(1)の序奏からしてすでにそうだ。かつてバッハはこれほどまでにガイスト(魂)の音楽家と思われていたのだ。(3)も凄い。 1989/07/01 発売
バッハ:ミサ曲ロ短調バッハ:ミサ曲ロ短調
冒頭の「キリエ」から、異様に緊張した音楽が鳴り響く。しかもそれでいて、'61年録音のものよりもどこか表現は丸味を帯び、ロマンティックでさえある。1969年の感動的な来日ステージでの録音。声楽陣は合唱、ソロとも充実。アルトのヘフゲンは特にいい。 1996/08/01 発売