バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番ー第4番,第6番
大バッハがブランデンブルク辺境伯に献呈したためにこの通称で呼ばれるようになった《ブランデンブルク協奏曲》は、バロックの協奏曲の音楽様式を総決算すると同時に、次に続く古典派を予告するような独創性をも備えた作品です。20世紀後半のバッハ演奏に一時代を画したリヒターの指揮による、様々な楽器のための協奏曲が即興を交えながら展開されてゆくこの演奏に接するたびに、音楽を聴く喜びを改めて感ぜずにはいられません。
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今は多くのひとが忘れかけてしまったいかにも峻厳で、精神性そのもののような息苦しいほどのバッハがきける。(1)の序奏からしてすでにそうだ。かつてバッハはこれほどまでにガイスト(魂)の音楽家と思われていたのだ。(3)も凄い。 1989/07/01 発売
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冒頭の「キリエ」から、異様に緊張した音楽が鳴り響く。しかもそれでいて、'61年録音のものよりもどこか表現は丸味を帯び、ロマンティックでさえある。1969年の感動的な来日ステージでの録音。声楽陣は合唱、ソロとも充実。アルトのヘフゲンは特にいい。 1996/08/01 発売