音楽むすび | NHKCD 新落語名人選::転失気/本膳/居酒屋

NHKCD 新落語名人選::転失気/本膳/居酒屋

NHKCD 新落語名人選::転失気/本膳/居酒屋

落語CDの定番「NHK落語名人選」の新ヴァージョン。四代目三遊亭金馬は明るい芸風で落語界を代表する一人として活動を続けており、芸術祭賞など受賞歴も多い。

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NHKで収録された高座からひとり1枚でセレクトをしたシリーズ。三人は故人だが、残りは現役ばりばりの噺家中心。「こないだのあの人、面白かったね」くらいの軽いきっかけで、買えるCDというのが売りなのだろう。滑舌とテンポで聞かせる米丸は3作とも新作。歌丸は、やり手の少なくなった古典を語る。師匠遊三の貫禄に対し、弟子小遊三は軽みで勝負。復活が望まれる円楽は、80年代の高座を収録。新作勝負でクセの強い円歌、物真似上手な馬風と、渋いところが続く。重鎮の金馬は、なぜかおならの噺「転失気」を収録。かつての茶の間の人気者、円蔵は個性でゴリ押し。今や押しも押されぬ名手、小三治、20年前の高座でも一気に引き込まれる。扇橋は端正な語り口が魅力。木久蔵は、古典の基礎があることを証明。権太楼も地味ながら昔日の空気を伝える名人。川柳のやけっぱちジャズ落語は異色そのものだ。志ん輔は志ん朝亡き今、貴重な継承者で、大事にしたい。ここからは故人。痴楽は60年代の高座を収録だが、時代を超えた面白さがある。2004年、2005年と相次いで亡くなった文治、文朝。ともに古き良き落語を残す噺家だった。 2005/12/07 発売

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