ピーター・ゼルキンの、内省的な、1音1音もぐもぐ噛みしめるような演奏は、武満の音楽の様式にピッタリだった。その意味で、このディスクは、武満ピアノ曲の定盤として、永く生き続けるだろう。ライナー掲載の“ゼルキン、武満を語る”も面白い。★