発売元 : ナクソス・ジャパン株式会社
ローザ&コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 マシュー・トラスラー イギリスのヴァイオリニスト、マシュー・トラスラー初の協奏曲録音です。ローザもコルンゴルトもハイフェッツが初演した作品ということで、3つの小品も含め「名手へのオマージュ」というコンセプトに沿った内容です。 映画『ベン・ハー』の音楽で知られるミクロス・ローザ(ミクロシュ・ロージャ)のヴァイオリン協奏曲は、最初からハイフェッツに演奏してもらうことを想定して書かれています。ローザ自身はハイフェッツとは面識がなかったものの、彼の伴奏者であるエマニュエル・ベイを知っていたため、曲を聴いてもらう機会を得たそうです。作品を気に入ったハイフェッツは、若干のソロ・パートの変更を要求し、1956年1月に初演、続いてRCAに録音もして、作品を紹介することに力を尽くしました。 一方、コルンゴルトの協奏曲は、最初、フーベルマンに作曲を薦められたものの、途中からなかなか書き進められなかった作品で、ハイフェッツが完成するように依頼し、初演と録音もおこなったというものです。コルンゴルトならではの甘くとろけるようなヴァイオリン・ソロと、官能渦巻くオーケストラ・サウンドの融合は、20世紀のヴァイオリン協奏曲の中でも一際輝く魅力を放ち、こちらもハイフェッツの演奏が長らくBESTとされてきました。 トラスラーはここで、1711年製のストラディヴァリを用い、ハイフェッツ自身が使用した弓を使って演奏しています。 【収録情報】 ・ローザ:ヴァイオリン協奏曲 Op.24 ・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35 ・ポンセ:小さな星(ハイフェッツ編、管弦楽版編曲:P.アッシュ) ・ベンヤミン:ジャマイカン・ルンバ(プリムローズ編、管弦楽版編曲:P.アッシュ) ・フォスター:金髪のジェニー(ハイフェッツ編、管弦楽版編曲:P.アッシュ) マシュー・トラスラー(ヴァイオリン) デュッセルドルフ交響楽団 篠崎靖男(指揮) Powered by HMV
マクミラン:イゾベル・ゴーディの告白 オールソップ&ロンドン・フィル マクミラン(1959-)の出世作、「イゾベル・ゴーディのために決して歌われることのないレクィエム」です。宗教改革よりも前の時代、ヨーロッパ全土で吹き荒れた「魔女狩り」という風習がありました。今では集団ヒステリーの産物とも考えられていますが、当時のあまりの悲惨な状態は想像するだけで身の毛がよだつほどです。スコットランドでも1560年から1707年の間におよそ4500人の女性たちが裁判にかけられ命を落としました。1662年、イゾベル・ゴーディは女性13人で魔女の集会を催したことを告白。その赤裸々な内容は人々に衝撃を与え、結局のところ彼女は棒で殴られ、最期は絞殺されてしまったといいます。この音楽は冒頭では彼女の魂の平安を願うかのような、美しい音楽が与えられていますが、中間部では不協和音と暴力的な音が炸裂、オールソップはスコアを真摯に読み込み、この地獄絵図ともいえる情景を描きだしています。 他には、ジャズ的要素もたっぷりのアデス(1971-)の『室内交響曲』、とびきり楽しいヒグドン(1962-)の『パーカッション協奏曲』の2曲。全ての奏者渾身の演奏です!(ナクソス) 【収録情報】 ・マクミラン:イゾベル・ゴーディの告白 ・アデス:室内交響曲 Op.2 録音時期:2006年1月30日 録音場所:ロンドン、クイーン・エリザベス・ホール ・ヒグドン:パーカッション協奏曲 録音時期:2007年12月15日 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール カリー・コリン(パーカッション) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 マリン・オールソップ(指揮) 録音方式:デジタル(ライヴ) Disc1 1 : MacMillan: The Confession of Isobel Gowdie [24:16] 2 : Ades: Chamber Symphony, Op. 2: I. [05:34] 3 : II. [03:26] 4 : III. [01:51] 5 : IV. [01:49] 6 : Higdon: Percussion Concerto [22:35] Powered by HMV
マックスウェル・デイヴィス:ナクソス四重奏曲全集BOX(5CD) マッジーニ四重奏団 現在、スコットランドの北に位置するオークニー諸島で暮らす作曲家マックスウェル・デイヴィス卿(1934-)。彼の作品は確かに難解ではありますが、それはこの世のありとあらゆるものを自身の作品に取り入れ、肥大化した情報をきちんと整理したからに他なりません。このNAXOS弦楽四重奏曲は、ナクソス委嘱作品でもあり、作曲家のライフワークでもあります。占星術、絵画、世界情勢、彼が触発された様々な物が投影された独自の音世界は、聴き手に自らの心を向き合う姿勢をも要求する孤高の世界でもあります。(ナクソス) 【収録情報】 マックスウェル・デイヴィス:ナクソス四重奏曲全集 CD1 (8557396) ・第1番 ・第2番 CD2 (8557397) ・第3番 ・第4番『子供たちの遊び』 CD3 (8557398) ・第5番『オークニーとシェットランドの灯台』 ・第6番 CD4 (8557399) ・第7番『ボッロミーニに寄せるメタフォーレ』(アーチー・ビーヴァンの80歳の誕生日のために) ・第8番(女王陛下の80歳の誕生日に捧ぐ) CD5 (8557400) ・第9番 ・第10番 マッジーニ四重奏団 録音時期:2003-2008年 録音方式:デジタル(セッション) Powered by HMV
アーティスト・プロフィール・シリーズ〜ラルフ・ファン・ラート 20世紀の精緻なるピアノ曲を集めたファン垂涎のスペシャルBOXの登場です。アムステルダムでピアノを学び、数々の国際 コンクールで入賞、とりわけ現代音楽の分野で高い評価を受けているピアニスト、ラルフ・ファン・ラートの芸術の集大成です。彼は多くの作曲家からの信頼も厚く、たくさんの曲を献呈されていて、それらを的確な解釈で表現できる類い稀なる資質を持っていることでも知られ、ここで聴けるリンドベルイの作品集や、ジェフスキの『不屈の民の主題による変奏曲』などは、他の演奏を圧倒するほどの迫力を備えています。現代のピアノ作品を味わいたい人にもうってつけのBOXです。(ナクソス) 【収録情報】 CD1: (8559285) ジョン・アダムス作品集 アダムス: ・フリジア・ゲイト ・アメリカの狂乱 ・チャイナ・ゲイト ・ハレルヤ・ジャンクション 録音時期:2006年1月 CD2 (8559360) フレデリック・ジェフスキ作品集 ジェフスキ: ・『不屈の民』による36の変奏曲 ・『4つのノース・アメリカン・バラード』より第4番 録音時期:2007年4月 CD3 (8570442) ジョン・タヴナー作品集 タヴナー: ・ゾディアックス ・イパコエ ・パリン ・マンドゥードルス ・プラティルパ ・2匹の猫へのメモリー 録音時期:2007年3月 CD4 (8570542) マグヌス・リンドベリ作品集 リンドベリ: ・2台のピアノのための音楽(1976) ・ピアノのための小品(1977) ・ピアノのための3つの小品(1978) ・Play 1(1979) ・ひも(1988) ・ジュビリー(2000) ・エチュード No.1(2001) ・エチュード No.2(2002) 録音時期:2007年10月 CD5 exclusive interview disc ・Interview with Ralph van Raat ・Takemitsu: A Flock Descends into the Pentagonal Garden ・Ives: Psalm 90 ・Bolcom: Violin Sonata No. 2: II. Brutal, fast ・Corea: Children's Songs (excerpts) ・Nancarrow: Toccata for Violin and Player Piano ・Messiaen: L'ascension: I. Majeste du Christ demandant sa gloire a son Pere ・Durufle: Hommage a Jean Gallon ('Chant Donne') ・Rautavaara: Apotheosis ラルフ・ファン・ラート(ピアノ) マールテン・ファン・フェーン(第2ピアノ)、他 録音方式:デジタル Disc1 1 : Phrygian Gates 2 : American Berserk 3 : China Gates 4 : Hallelujah Junction Disc2 1 : The People United will never be Defeated 2 : 4 North American Ballads: No. 4. Winnsboro Cotton Mill Blues Disc3 1 : Zodiacs 2 : Ypakoe 3 : Palin 4 : Mandoodles 5 : Pratirupa (version for piano) 6 : In Memory of Two Cats Disc4 1 : Music for 2 Pianos 2 : Klavierstuck 3 : 3 Short Pieces, No. 1 4 : 3 Short Pieces, No. 2 5 : 3 Short Pieces, No. 3 6 : Play I, Movement 1 - Routes 1 - Movement 2 - Prism 1 - Routes 2 - Movement 3 7 : Play I, Figures and Points - Mirrors - Figures and Points 8 : Play I, Movement 4 - Prism 2 - Routes 3 - Closure 9 : Twine 10 : Jubilees, I. quarter note = 96 11 : Jubilees, II. quarter note = 64 12 : Jubilees, III. quarter note = 128 13 : Jubilees, IV. dotted quarter note = 64 14 : Jubilees, V. quarter note = 162 15 : Jubilees, VI. half note = 64 16 : Etude No. 1 17 : Etude No. 2 Disc5 1 : Interview with Ralph van Raat: On Toru Takemitsu 2 : A Flock Descends into the Pentagonal Garden 3 : Interview with Ralph van Raat: On Charles Ives 4 : Psalm 90 5 : Interview with Ralph van Raat: On Contemporary Music 6 : Violin Sonata No. 2: II. Brutal, fast 7 : Interview with Ralph van Raat: On Chick Corea 8 : Children's Songs (Excerpts) No. 11 9 : Children's Songs (Excerpts) No. 17 10 : Children's Songs (Excerpts) No. 20 11 : Interview with Ralph van Raat: On Conlon Nancarrow 12 : Toccata for Violin and Player Piano 13 : Interview with Ralph van Raat: On Olivier Messiaen 14 : L'ascension: I. Majeste du Christ demandant sa gloire a son Pere 15 : Interview with Ralph van Raat: On Maurice Durufle 16 : Chant Donne - Hommage a Jean Gallon 17 : Interview with Ralph van Raat: On Einojuhani Rautavaara 18 : Apotheosis Powered by HMV
コルンゴルト:室内楽作品集(2CD) アロン四重奏団、シグフリッドソン 最近、復興著しい作曲家コルンゴルトですが、彼のオペラやヴァイオリン協奏曲は耳にすることがあっても、なかなか室内楽作品までは聴く機会がないのではないでしょうか? しかし彼自身は室内楽のジャンルを心から愛していて、その生涯に様々な愛らしい作品を生み出しました。彼の大管弦楽作品は、とろけるような和声と華麗なオーケストレーションが特徴ですが、室内楽を書く時にもその作風を抑制することはなく、出来上がった作品も常に大規模な編成を念頭に置いた「凝縮された管弦楽」の味わいを持っています。まるでブルックナーの弦楽五重奏を思わせる濃厚さと、透明な美しさを併せ持つ独特な音をお楽しみください。(ナクソス) 【収録情報】 コルンゴルト: ・弦楽四重奏曲第1番 Op.16 ・弦楽四重奏曲第2番 Op.26 ・弦楽四重奏曲第3番 Op.34 ・ピアノ五重奏曲 Op.15 アロン四重奏団 ヘンリ・シグフリッドソン(ピアノ) 録音時期:2007年、2008年 録音方式:デジタル(セッション) Powered by HMV
ヴィドール:オルガン交響曲6番、オルガンと管弦楽のためのシンフォニア・サクラ シュミット、ショーヨム&バンベルク交響楽団 「オルガンのための交響曲」がよく知られているヴィドールですが、彼は「オルガンと管弦楽のための作品」もいくつか残しています。父がオルガニスト、祖父がオルガン建造職人という、まさに「オルガニストになるために生まれてきた」と言っても過言ではないヴィドールは、迷うことなくその生涯をオルガンのために捧げたと言えるでしょう。パリのサン・シュルピス教会で65年間オルガニストを務める傍ら、パリ音楽院でオルガンと作曲の指導にあたり、マルセル・デュプレなど才能ある音楽家を多数育てあげました。 ここに収録された2つの作品は、まさに天上の響きを有した壮麗なもの。簡潔な書法と、あえて複雑さを避けた対位法は、曲に清冽な響きをもたらしています。SACDハイブリッド盤の特性をいかした、余裕のある音響は、この豊かな響きを余すことなく捉えることにも成功しました。(ナクソス) 【収録情報】 ヴィドール: ・オルガン交響曲6番 Op.42-2 ・オルガンとオーケストラのためのシンフォニア・サクラ Op.81 クリスティアン・シュミット(オルガン) バンベルク交響楽団 シュテファン・ショーヨム(指揮) 録音時期:2008年 録音場所:バンベルク、コンツェルトハレ、ヨゼフ・カイルベルト・ザール 録音方式:デジタル(セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV
スッペ:喜歌劇『スペードの女王』 夥しい数のオペレッタを書いたスッペですが、現代では、ごく一部の序曲などを除いては、その作品が演奏されることはほとんどありません。この喜歌劇『スペードの女王』もそんな作品。もちろん台本は1835年にプーシキンが書いたもので、50年後にチャイコフスキーも美しいオペラを作ったことは御存じのとおりです。しかしあのシリアスな題材がオペレッタとは・・・・。 ここで聴ける音楽は強烈に明るく生気を帯びています。残念ながらこの作品、普遍の人気を獲得することは叶いませんでしたが、ウィーン風の感傷性とイタリア風の底ぬけの明るさは、一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を与えてくれることは間違いありません。(ナクソス) 【収録情報】 ・スッペ:喜歌劇『スペードの女王』全曲 アンジャラ・イングリッド・バルツ(メゾ・ソプラノ) モイカ・エルトマン(ソプラノ) アンネリ・フェファー(ソプラノ) トーマス・デウォルド(テノール) トム・エリク・リー(バリトン) ケルン放送合唱団 ケルン放送管弦楽団 ミハイル・ユロフスキ(指揮) 録音時期:2006年 録音方式:デジタル(セッション) Powered by HMV