発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
今さらサティ、と思ったが、これはちょっと異色。凝った曲順はなかなかのセンスだし、ニュアンス豊かな音楽作りは正にエスプリそのもの。透明感のある、しかしふくよかな温かみもある、その音色が美しい。ブームが去って、サティの真実が見えてきた。
ドラマのキャラは浮かんでも素顔が今ひとつ見えてこない彼女の等身大がわかる、そんなポップ・アルバム。大槻ケンヂ、広瀬香美、中山加奈子、かの香織といった作家陣、サニーデイ、コレクターズなど豪華プレイヤー陣がバックアップ。ちなみに、中学時代最後のアルバムだそうです。
スティーリー・ダン、ポリス、ポール・マッカートニーらが60〜80年代に生んだ、言わばロック畑の名曲を洒落たUKサウンドで現代に蘇生。それを阿川泰子がしっとりと濡れた歌声で味わい深く歌っている。曲へのアプローチも確かで、アレンジのセンスも良し。★
ロシアの歌が恋しくなる時節である。「ヴォルガの舟歌」や「トロイカ」などおなじみの曲を含む全20曲を、キーロフ・オペラのバス歌手アレクサーシキンがうたう。品があり表現も実に繊細な歌唱で、秘めた情熱や生命力がビンビンに伝わってくる。表紙もオツ。
DISC1は日本の四季を、DISC2は空と星を、DISC3は森と水をテーマに、環境音楽の第一人者、神山純一とサックス&シンセサイザー奏者苫米地義久が奏でる調べが、仕事や勉強に疲れ切った現代人の心をやさしく癒してくれる安らぎの3枚組。
軽やかで独特なたたずまいを見せる女性シンガーha〓lのデビュー・ミニ・アルバム。クラウドベリー・ジャムのヘンリック・サンドクヴィストがサウンド・プロデュースを担当している。音数が少なく空間を有効に使った音作りで、彼女のさりげないヴォーカルがひどく心に残る。
作曲、編曲、そしてピアノ、どれをとっても羽田健太郎の音楽職人としての腕の冴えを感じる。さりげなく、それでいて心にジンワリとしみ込んでくるというのは、音楽そのものに実はものすごいパワーを秘めているからだろう。1人静かに聴きたいアルバム。
デビュー曲(1)の新録ヴァージョンで始まる初のベスト・アルバム。若者の心情をストレートに表現した彼女の歌は、90年代前期における日本のロック・シーンで一大勢力となった“今風応援歌”のある部分の典型でもある。若さがうらやましくなる人も多いかも。