発売元 : ピザ・オブ・デス・レコーズ
約3年半ぶりのレーベル・コンピ。Ken Yokoyamaをはじめとするお馴染みの所属8組に加え、LOW IQ&THE BEAT BREAKER、怒髪天といった外部6組も参加。さまざまなバンドを収めている意味でも、同レーベルの枠を超えてパンク・シーンの“今”を刻み付けた一枚となっている。
ご存じパンク界の重鎮・KEN YOKOYAMA発案による4バンドのスプリット盤。タイトルどおりKENバンド以外はまだ無名に近く、ALMOND、DRADNATS、Special Thanksという、これからシーンを賑わしそうな若い可能性あふれるバンドばかり。今のうちに要チェックだ。
京都のメロディック・パンク、F.I.Bの1作目。疾走感を大事にしながら、もう一つの武器であるメロディの良さをとことん光らせた。マイナー・メロが変にウェットになりすぎないところも彼ららしい。各曲3分ほどだが、ギター2本のアレンジが曲に厚みをもたらす。
前作から2年10ヵ月ぶりとなる待望のサード・アルバム。良心的なポップ・ソングをひっそりと丁寧に紡いできた彼らだが、本作では一気に“王道”に躍り出た感がある。UKロックとUSロックと日本の歌謡曲を消化した、日本男児ならではのポップ・ソング集。★
関西のスラッシュ・パンク・バンドの4枚目のフル・アルバム。ハードコア・パンクの速さだがメロディアス&カッチリした多彩な曲が並び、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」はストーンズのカヴァーだ。英語の歌詞(和訳付き)も軽妙に聴かせ、ブックレットも含めポップ作品として完成度が高い。
元Hi-STANDARDの横山健のソロ3作目。ソロといってもライヴの固定メンバーで作られ、ハジけるバンド感は興奮もの。楽曲も過去3作の中ではポップ性が一番高く、キュンキュンするようなメロディの嵐。それが疾走感とパンクの痛快さを持ってさく裂。
ピザ・オブ・デスのコンピで注目された4人組が初の単独作品をリリース。痛快なメロディック・パンク・サウンドは、メロディ、演奏力、緻密なアレンジ力の三拍子揃っていきなりクオリティが高い。甘い声質のヴォーカルはパンク・キッズ以外の層にもアピールしそう。
パンクの名門、ピザ・オブ・デスが自信を持って送るニューカマー。99年結成、度重なるメンバー・チェンジを乗り越えて体得したサウンドは、迷いなき王道メロディック・ハードコアそのもの。重いのに疾走感を失わない演奏はマニア以外にもアピールしそう。
ピザ・オブ・デスの中にあっては異色の存在だが、ナイーヴなポップ・センスで注目度は高まるばかりのComeback My Daughters。このファースト・マキシでも、瑞々しいインディ・ポップ・サウンドは、琴線を優しくくすぐるように響き、さらなる活躍を期待させる。
国内有数のメロディック・パンク・バンドとして確たる地位を築いた感のある三人組だが、ここに収められた3曲は余裕すら感じさせる完成度の高い楽曲となっている。エモーショナルなフレーズ一辺倒ではないところが彼らの懐の深さを表わしている。