発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
スウェーデン出身のシンフォニック系プログレッシヴ・ロック・バンドのベスト・アルバム。この手のディープな世界に造詣が深いわけじゃない僕は、個性よりも“さまざまな歴史的バンドの亡霊”の存在を感じてしまう。力量/完成度に文句はないが。
ブラック・メタラー5人衆のミニ・アルバム。VOはデス声ながら、哀愁漂う旋律美は正統派メタルのそれでクオリティ主義に徹した曲は起伏に富んでドラマティックでさえある。アクセプトのカヴァー(5)はご愛嬌。でも、ツボを押さえたアレンジで聴き応え十分。
ノルウェー出身の7人組のサード。元々デス・メタル・バンドとして始動した彼らも、作を重ねるたびに激しさよりも耽美で欝な妖しさ、美しさを強め、本作でそのゴシック志向はひとつの完成形を見た。もう少し女性ヴォーカルが自己主張するとなお良いかも。
元シニックのポール・マスヴィダルを中心に、復活クリムゾンやドリーム・シアターのメンバーらが参加。プログレ色が強いが、各パートのテクニカルな調和に耳を傾けていると、ジャンルを超えた根源的な素晴らしさを喚起され、門外漢の僕は溜息が出るばかり。
ドイツ出身のパワー・メタル5人組による、セカンドにして本邦デビュー作。絶妙なるツイン・ギターが生み出すメロディックな疾走感とダイナミズムは、メタルの美学を余すところなく伝え、そのポテンシャルは凄まじい限り。次世代を担う超強力盤!!★
いわゆるメロディック・デス・メタルなのだが、異色なのはこのバンドがギリシャ出身だということ。そのためかどうかは定かではないが、北欧の同系統バンドとは異なった感触の叙情性とゴス風味がある。90年結成というだけあって演奏も説得力十分。
ノルウェー産ブラック・メタル・バンドの第4作。シンフォニックなバッキングの上を禍々しいデス・ヴォイスとヘヴィ・ギターが爆走していくスタイルは相変わらずだが、激烈さの中に耳を捉えて離さないメロディックな要素が秘められているのはさすがだ。