発売元 : B.T.H.RECORDS
誰かが殺した日々 〜 NEVER FORGET THOSE DAYS誰かが殺した日々 〜 NEVER FORGET THOSE DAYS
25周年を迎えるバンドの歴史を振り返りながら、91年発表のサード・アルバムのリマスター盤を聴くと、スラッシュ・メタルのスピード感に貫かれているかと思いきや、カオスな世界が滲んでいくような長尺ナンバーも挟まれており、音楽性の分岐点を予感させるようで興味深い。
暗黒の聖書暗黒の聖書
80年代の日本ヘヴィ・メタル・ブームでメジャー・デビューしたバンドのなかで、美形ぞろいで知られ、アイドル的な人気もあったブリザード。彼らの初期4枚がHDCDデジタル・マスタリング仕様で再発された。デビュー時のデフ・レパードに通じるようなブリティッシュ・ロックが特徴のバンドだったが、アルバムを重ねるごとにアプローチも広がり、ドラマティックなメタルからアメリカン・ポップなナンバー、さらにはプログレッシヴな味付けの曲までプレイ。4枚を通してバンドが成長する過程も楽しめる。1作目『暗黒の聖書』(84年)はジャーニーが曲提供したのも話題となった。また特筆すべきは松川敏也のギター・プレイだろう。ランディ・ローズ似ということでブリザード結成以前から知られたギタリストだが、そのプレイも叙情的フレーズを中心とした構成美で酔わせる。
魍魎魍魎
デファイルドでベースを弾く前から高畑治央がデス・ヴォイスで歌っているトリオ・バンド“ごつとつこつ”のデビュー作。91年頃のセパルトゥラのようなグルーヴィ・デスラッシュ・サウンドで猪突猛進し、中国の三国志の影響も感じる日本語の歌詞も面白い。