1991年1月発売
ヨーロピアン・コンサートヨーロピアン・コンサート
52年結成来、室内楽的で特異な質感によってスイング・フィーリングを再構築したMJQの本格的ライブ作。スカンジナビア諸国の公演から抜粋・編成された本作は、“当時”というより、彼等の根元的魅力を余すことなく収録。音質も驚くべきクオリティ。
ブルース・オン・バッハブルース・オン・バッハ
不滅のコンボ、MJQが解散宣言をする直前のスタジオ録音盤だ。タイトルの通り、J.S.バッハの名曲をモチーフにしたルイスの作品と、ルイスとミルトのオリジナル・ブルースとで構成され、ルイスはハープシコードとピアノを使い分け、ミルトと対峙する。
ラスト・コンサートラスト・コンサート
ジョン・ルイスの理性的なピアノとミルト・ジャクソンのエモーショナルなヴァイヴを両極にして成り立っていたMJQの、'74年11月のリンカーン・センターでのラスト・ライヴがこれ。23年間の歴史をしめるにふさわしい様式美と衝動を感じさせる演奏。
プレンティ・プレンティ・ソウルプレンティ・プレンティ・ソウル
若きクインシーの編曲によるミルト・ジャクソンの大作。MJQでの抑制されたプレイとは異なり、ここでのミルトは元気一杯ブルース・フィーリング溢れる演奏を聴かせる。大型編成でもソロ重視の構成だけに全員の持ち味が表出している点も魅力。
バグス・アンド・トレーンバグス・アンド・トレーン
傑作『ジャイアント・ステップス』への道程を聴く上で、アトランティックの諸作はどれもが重要。ミルト・ジャクソンのリーダー・セッションながら、ミルト当人もトレーンをフィーチュアすることに主眼があったことは明白。(6)(7)(8)が元の鞘に戻った点も魅力。