1991年4月発売
ゲキチ:モーツァルト・リサイタルゲキチ:モーツァルト・リサイタル
ゲキチはユーゴスラヴィアの若き鬼才として知られているが、このモーツァルト・アルバムでは、奇をてらったところのない堅固な作りを印象づけている。とくに、一糸乱れずといった感じのリズムは、シャープであり、かつ演奏に厳格さをも与えている。
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ゴヤによる24のカプリチョスカステルヌオーヴォ=テデスコ:ゴヤによる24のカプリチョス
ゴヤの版画集「ロス・カプリチョス」の中から24枚を選び、それに音楽を付ける形で作曲されたC=テデスコの傑作の、世界初の全曲録音。山下らしい鬼気迫る演奏で、元となった版画の本質にも到達している。でも、もう少し「粋さ」がほしかった。