1992年6月発売
モアナ・ラニモアナ・ラニ
「幸せになってどこが悪いのよっ」とばかりにきわめてきた上昇志向路線がいったんいきつくとこまでいきついたら、(歌における)強気もやや薄らいだようで少々淋しい。ハワイ録音でリゾート帰りするのはいいけど、やっぱこの人はどっか金ピカでなきゃ。
コール・ポーター・クラシックスコール・ポーター・クラシックス
ウィルソンは、モダン・スウィングの流れを汲むチャーミングなスタイリスト。これは1977年に録音されたコール・ポーター作品集。古き良きアメリカを偲ばせる日の名曲が、洗練されたタッチを持ったピアノ・ソロによって、しっとりと演奏されている。
ペンギン・パラソルペンギン・パラソル
乗りのいいラテンのリズムをたっぷり聴かせてくれる神保彰の、92年のアルバム。L.A.録音での乾ききった空気は、神保のdsにピッタリだ。フロントはL.A.のミュージシャンできめ、センスのいい演奏をたっぷりと聴かせてくれるナイス・アルバム。
ステラ・バイ・スターライトステラ・バイ・スターライト
生前、未発表だったヨーロッパ・ライヴの代表曲が収められている一枚。チェット・ベイカーと言えばトランペットのプレイ以外では“チェット・ベイカー・シングス”でのヴォーカルが有名だが、ここでもあのホモセクシャルの様な情緒ある声にはうっとりしてしまう。録音状態が良いのか、その魅力がクリアに伝わってくる。