1993年4月発売
ベートーヴェン:交響曲第1番.5番ベートーヴェン:交響曲第1番.5番
ブロムシュテットの演奏は、2曲ともスコアに忠実で、堅実なまとまりを持っている。ことに「運命」は、明確な造型性とふくよかな響きで、いわゆる正統的なベートーヴェン像を見事に再現したものといえる。
ベートーヴェン:交響曲第2番.4番ベートーヴェン:交響曲第2番.4番
ブロムシュテットのベートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なもとまりを持っている。第2番はバランスが良く親しみやすい演奏で、第4番もとくに強い個性はないものの、ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きには捨てがたい魅力がある。
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
ブロムシュテットのベートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なもとまりを持っている。「英雄」も基本的にはこの全集の他の演奏同様とくに強い個性はないものの、ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きを生かしているのが魅力のひとつとして挙げられる。
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
ブロムシュテットのべートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なまとまりを持っている。そのために「英雄」のような作品では、多少物足りなく感ずる向きもあろうが、この「田園」は素晴らしい。実に上品な演奏で、ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きもあって、この上なく心地好いものとなっている。
ベートーヴェン:交響曲第7番.8番ベートーヴェン:交響曲第7番.8番
ブロムシュテットのベートーヴェンはスコアに忠実で、堅実なまとまりを持っている。個性溢れるベートーヴェンの演奏が多い今日にあって、一見地味な存在だが、アクの強い演奏に辟易としている向きには一服の清涼剤的な、好ましい味わいの演奏といえる。ドレスデン・シュターツカペレのふくよかで艶やかな響きも魅力である。