1993年4月発売
国境の南,太陽の西国境の南,太陽の西
村上春樹『国境の南、太陽の西』に引っ掛けたアルバムで、(8)以外は小説に登場する曲で構成。ベテラン3人が、ちょいとやってみるべぇか的気楽さでプレイしていて、その分こっちも聴きやすい。アッサリ味のピアノが、春樹小説ぽいっていうことなのだろうか。
リッスン・トゥ・ザ・サイレンスリッスン・トゥ・ザ・サイレンス
何かにつけて小器用でソツのない音商人が増えていくなかで、ギルの音を聴いているとああ職人だなあと思わずイレ込んでしまう。80年のこの傑作ライヴも、その熟達の技の冴えが随所に聴かれる。菊地、ピーターソンらのソロもいい。充ちて足りる90分間。
ホリデー・フライト〜ライト・ハウス195ホリデー・フライト〜ライト・ハウス195
時は53年、場所はコンテンポラリーでお馴染みライトハウス。アート・ペッパーを含んだジャムに入りこんだ無名のピアニストがソニー・クラークだったそうな。たちまち注目され、当夜は結局このカルテットになったという。音は悪いがペッパーの乗り最高。
会議は踊る〜美しきウィーンのしらべ会議は踊る〜美しきウィーンのしらべ
発売元
ユニバーサルミュージックとことん愉しいウィーンを満喫できる気軽な1枚。クラシックの分野から少し離れた曲なども織り込まれ、それがとても気の効いた雰囲気を盛り上げている。シュトラウスばかりもいいが、これは我々の現代にもっと近いウィーン情緒がたっぷり味わえる。
会わなくてもI LOVE YOU会わなくてもI LOVE YOU
ハーフ・ファルセットとでも言えそうな独特の声質を持つシンガー・ソングライターの5作目のソロ。サウンドの方も、16ビートを基本にしたおしゃれで都会派ソウルの味わいもあるポップで洗練されたもので、随所で聴かせる多重録音コーラスも聴き所。
ジュテームジュテーム
大津あきら作詞、織田哲郎作曲の大ヒット(2)をフィーチャーした通算4作目。恋する気持ちに震える心を切々と歌う女っぽい色気にあふれるラヴ・ソング集。今どき珍しい思いっきり入れ上げちゃう古典的に純なラヴ・ソングがトレードマークと言えそう。