1994年11月21日発売
村上幸子全曲集村上幸子全曲集
澄んだ美声でいじらしい女心を歌った彼女のベスト盤。こぶしを少なくストレートに情感を訴えるような歌い方が、ドラマの臨場感を盛り上げ胸に迫ってくる。これから本当に花開き、傑作を発表していこうという次期だっただけにつくづく早い死が惜しまれる。
″KOTO″THE BEATLES 琴″KOTO″THE BEATLES 琴
これまでの“琴のための”曲ばかりでない音楽演奏用に作られたソプラノ琴など、様々な音域を持つ琴によるアンサンブルは、なるほど納得の奥行き。いい意味で琴を忘れさせてくれる。決して安直に雰囲気出そうとする日本料理屋のBGMにとどまらないビートルズ♪
「イメージュ」Images「イメージュ」Images
前3作でショパンを聴かせた横山が、今回はドビュッシーとラヴェルを収録。その表現はきわめて明確で、テクスチュアのなかの1音1音も粒立って聴こえ、作品を冷静に見つめるまなざしを感じさせる演奏。横山編曲の「牧神の〜」ピアノ・ソロ版は聴きもの。
SLOPPY JOE〓SLOPPY JOE〓
2とつくが『Sloppy Joe』以後の曲だけではなく、それ以前の曲も収録。選曲はベストの意味通りなじみの深いものが中心で、曲により演奏の差し替えやリ・ミックスが施されている。「ありがとう」をタイトルまで変えた(15)が、中でも興味深いか。