1994年12月16日発売
Third DimensionThird Dimension
それぞれにキャリアのある増崎孝司(g)、小野塚晃(key)、勝田一樹(sax)というトリオによる、フュージョン系のインスト・アルバム。音を聴いて浮かび上がる映像はNY、高層ビルの明かりがもれる夜景。ソフィスティケイトされた、粋な音楽だ。
スーパー落語1500 36.天王寺詣り 猫の災難スーパー落語1500 36.天王寺詣り 猫の災難
さらっと噺のなかで松鶴自身の引導鐘をつかせようとする「天王寺詣り」。酒飲みのもっと飲みたいという心理を描く「猫の災難」。73年と74年の録音で、得意の演目だけにあのしゃがれ声による展開のなめらかにして、実にいいテンポ。脂の乗った松鶴がいる。
六代目 笑福亭松鶴六代目 笑福亭松鶴
実は上方落語にとんと縁のなかった私だが、この人の落語は語り物として聞いても素晴らしい。悪ガキに手を焼く親父の姿を描いた(2)など、ほとんど河内音頭の軽妙な語り部分に通底する。河内家菊水丸の古典が好きな聞き手(私もそうだが)にぜひ勧めたい。
スーパー落語1500 39. ○らくだ○米揚げ笊スーパー落語1500 39. ○らくだ○米揚げ笊
まさに豪放磊落の浪花の名人芸とは笑かすことがまず身上。得意ネタばかりで3枚。72〜73年の録音で、パワーとスピード、共に申し分なし。オハコ「天王寺詣り」はもう神がかっている。下品なようでさわやかなのは人間の業をわきまえているからだ。