1994年4月5日発売
ジャズ・テナーの巨匠のひとり、レスター・ヤングが残した演奏はどれも貴重だが、これは50年代初頭のクラブ・ギグの模様をおさめた放送用録音。録音状態はベストではないが、安心して楽しめる。この枯淡の境地こそ、大人のジャズならではの味わいだ。
デンマークのデビュー・レコードに残されたアイラーの秀作。自己紹介から始まるこの異色作は、初吹き込み(62年10月)からわずか3カ月後の演奏。スタンダード曲を通して叫ぶようにブロウする展開にアイラーのスタイルが克明だ。入門用にも最適の1作。
これは鬼才セシル・テイラーが1973年、オハイオの大学でおこなったソロ演奏。当初はセシルの自主制作レーベルで登場、その後フリーダムから再発、今回が世界初CD化。セシルの演奏はまさに真剣勝負、ピアノの音が塊となってグサリと突きささるぞ。
同名映画のサントラだが、むしろ62年のタウン・ホール・コンサートから65年のクロイドン〜ゴールデン・サークルのライヴに至るオーネットの軌跡の中で捉えるべき作品。それらの作品と同質の即興フリー・ジャズ。ラッシュを見ながら演奏したそうだ。
ゲヴァントハウスSQ、ベルリンSQ共にメンデルスゾーンの録音はこれが初めてだ。演奏は手堅くシッカリしている。ただ、作曲者16歳の時の作なのだからもう少しみずみずしい若さもほしい。
チャーリー・パーカーの流れを汲むアルト奏者、ウッズの新作は、ジャズ・メッセンジャーズ出身の若手ブライアン・リッチを迎えたクインテット。あいかわらずビ・バップに根差したモダン・ジャズをのびのびと演奏している。ベテランの健在を伝える1枚だ。
カルチャー・ビートなんかが好きだったら、絶対おススめの1枚。いわゆるユーロダンスもしくはハードコアテクノ系の音。ガチガチのシンセ音にブレイクビーツ、そして後半には、サックスも入り込み、十分に練られ作られている。4曲といえども楽しめる。